「素ダボっていうのが頭にきて」 浮上の土曜日を過ごした勝みなみが悔やんだ1ホール
<ポートランドクラシック 3日目◇3日◇コロンビア・エッジウォーターCC(オレゴン州)◇6480ヤード・パー72> “飛ばし屋”勝みなみのドライバースイングを連続写真で分析! 3試合ぶりとなる決勝ラウンドをプレーした勝みなみが、安定したショットでバーディを積み重ねリーダーボードを駆け上がった。7バーディ・1ダブルボギーの「67」という内容については、概ね満足。ただ一気に2つスコアを落とした1ホールに悔いが残る。 ラウンド後に応じた、大会中継局のWOWOWのインタビューでは「(ダブルボギーだった)15番まではすごくいいパットもあり、惜しいパットもあるようなゴルフでした」と、一日を振り返る。5番パー5で3打目のバンカーショットを1メートルに寄せてバーディを奪うと、2オンに成功した7番パー5では2.5メートルのイーグルパットも打てた。これはカップをクルリと回り惜しくも決まらなかったが、楽々のバーディ。ここからの3連続バーディで勢いも加速する。 「いいリズムで振れている。たまにダフったりするけど、切り返しとか、自分が理想にしているタイミングで振れている時もある。いい方向に行っているかな」と、心地よいスイングがチャンスを生み出している。11番でバーディを重ねると、13番パー3でもティショットをピンそばにピタリ。14番パー4のセカンドも1メートルにつけて、これを決めた。 そんな流れのなかで迎えた15番パー4だっただけに、余計に悔いが残る。ティショットが右に曲がり、2打目は出すだけ。3打目もピンに絡まず長いパーパットから3パットを要してしまった。「“池に入れた”とかなら仕方ないけど、素ダボっていうのが頭にきていて…。いいプレーをしているなかでそれが出たのですごく悔しかった」。前日も2つのダブルボギーを叩いているだけに、なおさらここは課題になる。 とはいえ、フェアウェイキープの11回(78.5%)、パーオンの14回(77.7%)はともに3日間で最多。最終日に向け、状態を上げられてもいる。順位も42位タイから、ホールアウト時点でトップ20付近まで上昇した。 「ああいうダボが流れを切ってしまう。ミスを少しでも減らしてあしたは1つでも上位に食い込みたい。パットもあと2つ、3つ入ればもっと波に乗れると思う」。母・久美さんとのタッグで歩むひさびさの週末に、ここまでのうっぷんを晴らしたいところだ。