サッカー大国イタリアの大手紙が大谷を絶賛!「ハーランドがFWとGKで活躍するようなもの」「二刀流はメッシやエムバペでも“近づけない”」
ロサンゼルス・エンジェルスの大谷翔平というスーパースターは、どれほど「凄い」のか。野球がメジャースポーツではない国の人々には、なかなか伝わりにくいかもしれない。ならば、国民的スポーツのアスリートと比較すればいいではないか。 【動画】大谷が出場した22年のMLBオールスターをプレーバック! イタリア紙『Gazzetta dello Sport』は7月6日、「オオタニとは何者で、野球の概念を覆したのはなぜなのか」と題した記事で、二刀流で世界を驚がくさせ続けている大谷を特集した。 先のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)で準々決勝まで勝ち進み、日本と対戦したイタリアだが、野球人気は決して高くない。同紙も、日ごろの扱いが大きいのはサッカー、モータースポーツ、バスケットボール、バレーボールといった種目だ。 それだけに、同紙は「あまり野球に関心がないイタリアが、ショウヘイ・オオタニの物語を見失う恐れがある」と、米国で特大の注目を集める稀代のスーパースターに気付かないままの人もいると伝えた。 また、大谷が「世界最古のスポーツのひとつ、米国と彼の国で最もプレーされているスポーツのあらゆる論理を覆している」と称賛しつつ、そもそもの野球のルールにも触れながら、二刀流のいずれでも活躍する姿がいかに特殊なのかを紹介している。 米国の現地報道を引用しながら「非人間的」なまでの大谷の非凡さを激賞した同紙は、やはり分かりやすいのはイタリアの人々が熱狂するスポーツのスターを例に挙げることだろうと考えた。そこで同紙が選んだのが、サッカーのマンチェスター・シティで活躍するアーリング・ハーランドだ。 2022-23シーズンのプレミアリーグで加入1年目ながら得点王に輝き、リーグ優勝と国内カップ制覇、さらにチャンピオンズリーグでの戴冠と、歴史的な3冠達成に貢献したハーランドは、サッカーの世界における最高級のストライカー。大谷の二刀流について、そのハーランドが時折GKもこなすようなものだと伝えた。 「身体能力からも、オオタニは世界最高のFWハーランドのようなものだ。そんな彼が5試合ごとにゴールマウスにも立って、毎試合のようにPKを止めたりと何度も信じられないセーブも見せ、そのうえでゴールを決めて試合を決める力も持っているということだ」 サッカーには、ハーランドのほかにもリオネル・メッシやキリアン・エムバペといったスター選手がいる。バスケットボールではレブロン・ジェームズやステフィン・カリー、ラグビーならエベン・エツベスやアントワーヌ・デュポン、バレーボールのシモーネ・ジャネッリ、パオラ・エゴヌと、同紙は様々なスポーツのスーパーアスリートたちの名前を出しながら、大谷がそれらを凌駕するような存在だと称えた。 「ほかのスーパースターたちも、彼に近づくことさえできない。メッシ、エムバペ、レブロン、カリー、エツベス、デュポン、ジャネッリ、エゴヌは、絶対的に世界最高の選手たちだ。だが、それぞれの役割における世界最高であり、プレーをつくって同時に決めることはできない(レブロンはややそうかもしれないが、また別物だ)」 野球をあまり知らないイタリアのスポーツファンたちにも、大谷という史上まれにみるアスリートの素晴らしさが伝わっただろうか。 文●中村大晃
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