フロントガラスに「お湯かけちゃう」人多数!実はアウト!? 凍結を素早く除去する方法 有効な手段とは?
イライラする前にやっておくべきことは?
寒い季節の朝は、クルマのフロントガラスが凍結し霜で真っ白になっていることもあります。もちろん時間をかければキレイに霜は除去され、視界は確保できますが、急いでいるときは困りがち。なにか素早く除去する方法はないのでしょうか。 【はっ水剤を使うとかなり違う!】スクレイパーで擦ると大きな変化が(写真) こうした霜の除去で、最も定番の手段が、クルマのデフロスター(霜取り)を使ってフロントガラスの凍結を除去する方法です。ただ、この方法ではエンジンが温まっていない状態から徐々に温度を上げていくので、時間がかかってしまいます。 荒っぽい方法として「フロントガラスにお湯をかける」という方法を取る人がいますが、実はこれは絶対やってはいけません。 日本自動車連盟(JAF)によると、お湯をかけて解凍すると、最悪その温度差によりフロントガラスが割れる可能性があるそうです。また、外気温が0度以下の場合、そのとき凍結が除去できたとしても、使ったお湯が冷えて凍結し、再び凍りつく可能性もあります。ちなみに、ぬるま湯の場合も同様に破損や再凍結の危険があるようです。 直接お湯をかけない方法として、ビニール袋にぬるま湯を入れて凍結を解消する方法もあるようですが、この方法も温度変化を利用しているため、ガラスが割れる可能性はゼロではありません。 なお、2019年に『ウェザーニュース』がアンケートを取ったところ、9598人のうち23%が「お湯をかける」と回答したそう。結構やってしまう人は多いようです。 ●で、実際どうすべき? フロントガラスの凍結に関しては解氷スプレーの使用や、スクレイパー(へら)を使ってこそげ取る方法などがあります。ただ、JAFによるとスクレイパーでも取り切れないケースがあるとも。 実は、凍結してしまった後にあれこれやるより、事前の準備が重要ともいえます。あらかじめ、はっ水剤を使ってフロントガラスに水をはじきやすいコーティングをしておくことが推奨されています。コーティングされたガラスは、スクレイパーを使えばキレイにそぎ落とすことができるとのことです。 そもそも凍らないようにすることも有効な手段のひとつです。フロントガラスの霜は夜の間に空気中の水蒸気が冷やされて発生します。このため、夜のうちにフロントガラス用のカバーや、使わなくなった毛布などをかけておくと、霜がガラス表面に付着しにくくなります。
乗りものニュース編集部