実の親はどこに? 東欧ジョージア女性が8年のルーツ探しで見つけた本当の父親の正体
自分が養子だったことを知った東欧ジョージアの女性ジャーナリストが、約8年にわたってルーツ探し。両親と異母きょうだいを見つけ出した。 【写真】家族とはぐれた子ギツネが可愛すぎ! 米掲示板投稿者との間に芽生え始めた“特別な絆” 首都トビリシに住むタムナ・ムスリゼさん(40=写真左)は2016年に母親が亡くなった後、遺品の整理をしていた際に自身の出生証明書を発見。しかし、記載されていた誕生日が自分の記憶とは異なっていたため、「自分は養子ではないか」、もしくは「赤ん坊の時、人身売買組織に売られたのではないか」という疑念を持った。 タムナさんはジョージアにおける新生児の人身売買問題を長年取材しており、その過程で多くの家族を再会させているのだ。 タムナさんはフェイスブックに「Vedzeb(私は探しています)」というグループを立ち上げ、情報を収集し始めた。ずっと手掛かりが得られなかったが、今年の夏、有力な情報を得た。「1984年9月、トビリシで秘密裏に出産した女性を知っている」というメッセージだった。 まさにタムナさんが生まれた時期で、メッセージには、その女性の名前も記されていたが、直接の情報はネットに出ていなかった。 詳細を「私は探しています」に投稿したところ、ある女性が「その人は自分のおばだ」と連絡をくれた。そして「投稿を削除してくれるならDNAテストを受ける」と同意してくれたのだ。 テストの結果、タムナさんと女性は従姉妹であることが判明。亡くなった母親は養母で、女性のおばがタムナさんの実の母親だった。 実母は、ある男性との短い関係でタムナさんを妊娠。それは恥じた彼女は男性に妊娠を知らせることなく、トビリシで極秘出産し、タムナさんを養子に出したのだ。 実母は今も過去を強く恥じて忘れたいらしく、タムナさんを冷たく拒絶。父親の情報を教えはしたものの、それ以降、関係は断絶した。 父親は、トビリシから260キロ離れたズグディディという町に住む、ジョージア国立バレエ団の元ダンサー、グルゲン・ホラバさん(72)だった。 タムナさんから連絡を受けたグルゲンさんはビックリ仰天! まさか昔付き合っていた女性が自分の娘を産んでいたなど夢にも思ってなかったからだ。さらに驚いたことに、何も知らないグルゲンさんはタムナさんの親探しに偶然興味を持って、3年前にフェイスブックで友達になっていたというから、二度ビックリ! タムナさんとグルゲンさんは意気投合。タムナさんを自身の家族・親戚に紹介し、クリスマスを一緒に過ごすことにしたそうだ。写真はタムナさんのフェイスブックに掲載された父娘のツーショットだ。 この物語はポーランドのテレビ局がドキュメンタリー化したほか、先日、米誌ピープルや英BBCが詳細に報じたため、欧米でも話題になっている。 ◇ ◇ ◇ 不思議な「絆」のエピソードをもっと読みたいという人は、以下の■関連記事もぜひ!