「鎌田は水から飛び出した魚のよう」連敗発進のラツィオにOBが見解「ミリンコビッチ=サビッチの不在を感じるのは当然だ」
「一部の選手はまだメカニズムに溶け込んでいない」
チームはまさかの開幕連敗スタートになり、鎌田大地は厳しい評価を受けている。だが、シーズンは始まったばかりであり、日本代表MFは加入してから1か月も経っていない。 【動画】鎌田のジェノア戦プレー集 8月27日のセリエA第2節で、ジェノアにホームで0-1と敗れたラツィオ。格下レッチェに敵地で逆手負けを喫したのに続き、ホーム初戦でも昇格組に負けたとあり、サポーターの不満は高まっている。 退団したセルゲイ・ミリンコビッチ=サビッチの後釜として期待される鎌田も、2試合連続で大きなインパクトを残せなかった。ジェノア戦ではボールロストが最終的に決勝点につながったこともあり、批判の声も寄せられている。 しかし、専門サイト『Lalaziosiamonoi』によると、OBのアントニオ・リッツォーロは『Lazio Style Radio』で「ラツィオを評価するにはまだ早すぎると思う。まだ完璧にいかないのは普通のことだ」と話した。 リッツォーロは「スタートが悪く、動きが少なかった。連動した動きがなく、トップ状態じゃなかった」と批判したうえで、「一部の選手はまだメカニズムに溶け込んでいない」と述べている。 「カマダは水から飛び出した魚のようだった。おそらく、新しいメカニズムの影響だろう。馴染むのに時間が必要だ。昨日のような試合ではミリンコビッチ=サビッチのようなファイターの不在を感じるのは当然だ。だが、仕方がない。期待していた試合ではなかったが、裁判をしても無意味だ」 それでも、連敗スタートが危険信号であることも確かだ。熱狂的なラツィオのサポーターのフラストレーションが爆発する前に流れを変える必要がある。 リッツォーロも「いくつかの困難が明るみになった。だが、ファンにとって2試合で勝点なしは簡単に消化できるものではない。この2試合で期待していたことを考えればなおさらだ」と話した。 これからナポリ、ユベントスとの厳しいアウェー連戦に臨むラツィオ。鎌田とマウリツィオ・サッリ監督は、王者や優勝候補の一角を相手にチームを立て直せるか。 構成●サッカーダイジェストWeb編集部