M-1グランプリ2020の敗者復活戦がまもなくスタート! 準決勝初出場の5組をチェック!【カベポスター・キュウ・コウテイ・タイムキーパー・滝音】
M-1準決勝を会場で見届けた編集者・ライターの斎藤岬が、2020年度の敗者復活組から、準決勝初出場の5組をわかりやすく解説する。 【すべてのコンビの写真と詳細をチェック!】
知ってても知らなくても、面白ければそれでいい!
2015年の復活以降、「M-1グランプリ」では敗者復活戦も地上波ですべて放送するようになった。テレビ朝日のある六本木ヒルズ野外ステージで、準決勝で敗退した17組がネタを披露。視聴者投票で最も多くの票を獲得した1組が決勝に進むことができる。肝心のネタだけでなく、合間に挟まる出場者インタビュー中継も見どころのひとつとなっており、ここで視聴者の心を掴む芸人も毎年生まれている。 今年、この戦いを勝ち上がるのはどのコンビなのか。本稿では、準決勝初進出──つまり敗者復活に初めて挑む5組を紹介する。 ※なお、準決勝進出者の中では、吉本興業所属の「祇園」もこの枠に該当するが、メンバーの木崎太郎が新型コロナウイルスに感染したことが14日に発表されており、本稿執筆時点で出場の可能性が低いため除外した。
カベポスター…永見大吾/浜田順平
所属:吉本興業(大阪) 結成:2014年 ともに関西圏出身で大阪の「よしもと漫才劇場」所属ながら、関西色の薄いゆったりとしたテンポの漫才が持ち味。眼鏡をかけたボケの永見が「どこから思いついたのか?」と思わせるような設定を持ち出し、ツッコミの浜田が戸惑いながらついていく様子が笑いを誘う。 永見は芸人になる前から『着信御礼!ケータイ大喜利』(NHK)で投稿者として成績を残す大喜利巧者であり、漫才からもその力を感じることができるだろう。毎回「たしかにお前が言う通り~~」と始まるツカミも、楽しみのひとつだ。 過去のM-1では3回戦止まりだったが、今年はytv漫才新人賞本戦出場、ABCお笑いグランプリ決勝、NHK新人お笑い大賞決勝と各種賞レースで成績を残し、著しい成長を印象づけた。
キュウ…ぴろ/清水誠
所属:タイタン 結成:2013年 それぞれ別のコンビで活動していた時期に知り合い、一度結成するも解散。その後、再結成した。ぴろのボケに対してツッコミの清水が「めっちゃええやん」と独特の抑揚で返すパターンの漫才がライブ等でウケ、先輩芸人や業界関係者の間で知名度も上昇する。ただしM-1では苦戦しており、最高成績は2018年の準々決勝進出となっていた。 本人たちは「『めっちゃええやん』のネタはもういいやつがない」(「EX週刊大衆」2019年12月号)と語っており、2019年からはスタイルを変えて挑戦している。複数の漫才が最終的にひとつながりのストーリーを描き出すような単独ライブを行っており、準決勝初進出はそうした模索が実を結んだと言っていいだろう。
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