「ヒョウの爪」を使ったタイピンなどフリマサイトで販売、無職男を「種の保存法」違反容疑で書類送検へ
絶滅の恐れがあるヒョウの爪を使ったネクタイピンをフリーマーケットサイトで販売したなどとして、警視庁小金井署は13日にも、静岡県伊東市の無職男(82)を種の保存法違反(譲渡の禁止など)容疑で東京地検立川支部に書類送検する方針を固めた。
捜査関係者によると、男は昨年3月頃、同法で「国際希少野生動植物種」として取引が規制されているヒョウの爪を使ったネクタイピン1個をフリマサイトを通じ、兵庫県姫路市の会社員男(37)に8000円で販売するなどした疑い。「不用品整理のために出品した」などと容疑を認めている。
男は同2月頃、フリマサイトに出品時、「ライオンの爪ネクタイピン」とうたっていた。入手経路については「約50年前、ケニアの土産店で『ライオンの爪』だと言われて購入した」などと供述している。
昨年6月、署員のサイバーパトロールで発覚した。同署は購入した男の自宅からネクタイピンを押収し、鑑定を進めていた。同署はこの男についても、同法違反容疑で書類送検する方針。