「閉経してます」38歳で更年期と娘の反抗期が重なった女性「早発卵巣不全の確率は40歳までの100人に1人」と専門医語る
早発卵巣不全と診断を受け、更年期の症状に向き合いながら生活する清川さんは、自身の経験が「誰かの役に立つかもしれない」との思いから、症状や治療経過についてInstagramに投稿しました。投稿には予想以上の反響があったといいます。 「DM(ダイレクトーメール)が100件以上来ました。『私も早発閉経です』とか、『41歳で同じ症状で悩んでいます』『閉経は早い方が楽だろうと思っていました』という声が寄せられています。私は更年期が始まってまだ1年目なのですが、この年齢ということもあって同世代の友達にはあまり理解をしてもらえません。ホットフラッシュと言っても、ただ暑いだけと思われてしまいますが、夏の暑さとはまったく違います。年上の方に話しても『またまた!まだ若いんだから』と言われてしまいます。
振り返ってみても私自身、何も知らなかったときは、子どもを産んでしまったら早く生理がなくなってしまったらいいとさえ思っていました。早くに閉経するとさまざまなリスクがあるということを知ってから、危機感を覚えました。更年期は目に見えないですし、症状にも個人差があるので、何か違和感を感じたらまずは病院に行って、自分の体を大切にしてほしいですね」 取材協力 石塚文平医師 ローズレディースクリニック院長。昭和大学医学部卒業、慶應義塾大学産婦人科、カリフォルニア大学留学を経て、聖マリアンナ医科大学産婦人科教授、同大学生殖医療センター長、同大学高度生殖医療技術開発講座特任教授を歴任、平成26年に同大学名誉教授、同年ローズレディースクリニック院長に就任。クリニックでは婦人科一般と不妊治療の診療を行っており、早発卵巣不全による不妊診療を専門とすることから全国から患者が訪れている。
取材・文/内橋明日香 写真提供/清川麻衣子、ローズレディースクリニック
内橋明日香