「粘土みたい」と楽しげに 園児が小正月の「繭玉」飾る かつての養蚕農家の願い
長野市松代町豊栄の豊栄保育園で10日、園児21人が小正月の飾り「繭玉」を作った。かつて家庭でも親しまれていた行事を体験してもらおうと毎年企画。緑や黄、ピンクに着色して丸めた団子を木の枝に飾っていった。 【写真】丸めた繭玉を枝に飾る 保育士が「繭玉はかつて養蚕農家が繭の豊作を願って小正月に飾った」と説明。園児たちは、保育士らが上新粉で作った生地を直径2~3センチに丸め、「粘土みたい」と笑顔を浮かべた。出来上がった繭玉は、長さ1メートルほどの桜の枝3本に次々と刺し、年長の林ひかるちゃん(6)は「うまく丸めるのが難しかったけど、きれいにできた」と満足そうだった。 「みんなで作ったことがずっと記憶に残ってくれればうれしい」と坂本勉園長(63)。繭玉は園の軒先につるして飾り、15日に園内で行うどんど焼きで燃やす。