スターフライヤー第3四半期、最終赤字75億円 純資産66億円減少
スターフライヤー(SFJ/7G、9206)の2020年4-12月期(21年3月期第3四半期)決算(非連結)は、純損益が75億700万円の赤字(前年同期は4億4900万円の黒字)となった。新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の影響で、収益が大幅に悪化した。これまで未公表だった2021年3月期通期の業績見通しは、103億円の最終赤字を見込む。また、決算短信で「継続企業の前提に関する重要事象等」が生じていることに言及した。 4-12月期の売上高は138億8300万円(前年同期比55.4%減)、営業損益は75億5500万円の赤字(6億8400万円の黒字)、経常損益は77億3400万円の赤字(6億9700万円の黒字)となった。利益剰余金が減少したことから、自己資本比率は0.4%(前年同期は32.4%)と、2020年3月末時点から22.5ポイント低下した。 12月末時点での純資産は9400万円で、3月末の67億5400万円から66億6000万円減少。これにより、一部の借入契約にある財務制限条項(各事業年度末における純資産の部の合計金額)に抵触するおそれがあるという。 スターフライヤーは12月25日に、第三者割当などで最大110億円を調達すると発表。これらの対応策により、継続企業の前提に関する「重要な不確実性」は認められないと判断している。
Tadayuki YOSHIKAWA