着る人の心を前向きに… 今だからこそ伝えたい“和服”の魅力とは?【新潟】
出かける楽しみが少なくなった今年、日本の伝統・和服の魅力を今だからこそ伝えようとする試みを取材しました。
新潟市江南区にある和服の楽しみを伝えるサロン『大嶋屋』。 着物の販売や着付けなどを予約制で行い、お客にゆっくりとした時間を過ごしてもらうこちらのお店にも新型コロナウイルスの影響は及んでいました。 大嶋屋 店主 大嶋美樹子さん: 「自粛期間から結婚式や予定していた外出がなくなり、着付け予約のキャンセルが出て不安だった」
着物生地でマスク制作
着物の楽しみ方を提案し、日本の伝統文化の豊かさを伝える店主の大嶋美樹子さん。 マスクでの外出が日常となった今年、お客さんとの交流が減るなかで考案したのが着物生地を使い、着物を仕立てる技術で縫った“和服に似合うマスク”です。 大嶋さん:「新型コロナウイルスの影響でマスクも日常のファッションの一部になったと思う。着物に合わせて『きょうはどんな色のマスクにしようかな』と選んでもらえたら」
“着ると特別な気分に”
この日、店を訪れた人たちは着物の良さをこう考えます。 お客さん: 「着ると特別な気分になれる」 「着物を着ると自然と胸が開いて背筋がピンとする」 新型コロナウイルスで楽しむ外出が減る傾向にあるなか、今年“着物を着る機会が増えた”という人もいます。 お客さん: 「着物を着ると体も心も整う気がするので、逆にこの閉塞感のある環境で着物を着る機会が増えた」
着物で“街歩き”を楽しむ
『着物が着る人の心を前向きにするのなら…』そう考えた大嶋さんは2人の常連客に協力してもらい、感染症対策をしながら“着物で楽しむ街歩き”の可能性を検証してみることにしました。 大嶋さん:「感染症対策をしながら、着物でお出かけするプランを考えるために気を付ける点などを確認する」 街へ出る前に和服用マスクをつけてみると… お客さん: 「これだったら喜んでつける」 「着物にマスクは違和感があったけど、これはすごくいい」
まずはホテルでの食事を想定します。 ホテル従業員: 「通常より席の間隔をあけている。状況に合わせてアクリルの仕切りを立てることもできる」 部屋を予約して、ケーキとコーヒーをお供に小さめの声で会話します。