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【特集】「家で酒を飲む量が増えた・・・」外出自粛で過剰な飲酒へ コロナ禍で急増するアルコール依存症の危険性とは

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読売テレビ

コロナストレスで深刻 増えるアルコール依存症

国内に100万人いるといわれるアルコール依存症。新型コロナウイルスによる新しい生活様式によって過度な飲酒が習慣化し、依存症予備軍が増加しています。今年2月には35件だった相談件数は先月91件と3倍近くに急増(ワンネスグループ参照)。その大きな原因となっているのは”孤独”です。コロナによる自粛で仕事がなく、気軽に出歩けない孤独な生活によるストレスがこの問題を深刻にしているといいます。アルコール依存症は心身をむしばむ危険な病気です。コロナによってあぶりだされた“社会の歪み”とウィズコロナの時代だからこそ、誰にでも忍び寄るアルコール依存症の危険性を取材しました。

一度は絶ったアルコール コロナ自粛で再び依存症の危機に・・・

キドさん(仮名 37歳 男性)は長年アルコール依存症に苦しんできました。19歳から夜の仕事で働き始めて以来、アルコールに溺れた生活が始まったと話します。 「1日シャンパン3本飲んで、一気飲みして、ブランデーとウイスキーをちゃんぽんしたり、お客さんからいただくお酒の量が多いと、それだけ飲む量も多かったですね。」 徐々に体はボロボロになり、31歳の時、心配する家族の勧めで依存症からの回復を支援する施設に入所しました。2年半、アルコールを絶った生活を過ごして無事に退所し、昼の仕事に就職。その後も3年間アルコール抜きの生活を送っていたのですが、コロナによる自粛生活で、再び酒の量が増えていったといいます。 「コロナ騒動で、普段休みの日とかに出かけられないとか、家で過ごす時間が増えて。お酒が冷蔵庫にあったら1本飲んでしまう。それがどんどん量が増えていって、止まらなくなりましたね。」(キドさん仮名 37歳 男性) キドさんは飲酒の量が増えた頃から、自らの意思で再び施設に入所しました。

コロナ自粛でアルコール依存症の相談件数が3倍に急増

キドさん(仮名 37歳 男性)が入所したのは全国9カ所に拠点を持つ依存症回復支援施設「ワンネスグループ・奈良ガーデン(奈良県大和高田市)」です。ここでは、アルコールだけではなく 薬物やゲームなどの依存症を持つ、およそ20人が共同生活を送り、入所者は、施設が決めたスケジュールの下、寮生活をしながら治療に専念しています。大部屋には漫画やギターなどが置かれ、本を読んだり、入所者同士集まって将棋をしたりと、思い思いの時間を過ごしていました。この施設の相談窓口には「コロナでシフトが減り、酒量が増えた」「在宅時の酒量が増えた」といった相談が寄せられています。ワンネスグループ相談担当の真篠剛さんは、アルコール依存に関する相談は、コロナ流行の兆しが見え始めた半年間で、3倍近くに急増しているといいます。 「今年は特に”アルコール”と”コロナ”というキーワードが増えていると実感しています。 インバウンド系のホテルで働く女性からは『自分は一生懸命頑張っているけども、仕事で先行きの不安が引き金になって酒量が増えた』といった相談もありました」 (ワンネスグループ相談担当 真篠剛さん)

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