きっかけは実家の物置から出てきた新品のカンパニョーロホイール|1970年式 日産サニークーペ1000 GL Vol.1
1970年式 日産サニークーペ1000 GL Vol.1 「20歳の頃、一度友人からKB10サニーを譲ってもらったことがありました。ただ、当時は余裕もなく、自分仕様に仕上げることができず、他の友人に譲ったことがあって悔いが残っていました。今回このKB10を完成させたことで、自分の中で仕事が1つ終わったような気がして、とても満足しています」と語ってくれたのは、サニークーペのオーナー内藤信彦さん。 サニークーペを手に入れるきっかけとなったカンパニョーロのマグホイールやレアなチェックマンのステアリングを装着したインテリアなど【写真8枚】 内藤さんがこのサニークーペ1000GLを手に入れるきっかけは、30年以上前に手に入れたホイールにあるそうだ。 「あるショップで、ホイールの在庫があるのだが売れないので買ってくれないかと相談があったんです。若い頃は高価で手が出せなかったクロモドラとカンパニョーロのホイールでした。それをいくらでもいいというので、安価で2セットとも購入しました。ただし、自宅に置いておくのは邪魔だったので、実家に持ち帰ったんです。30年も前のことなので、購入したのも忘れていました」という。 ところが、たまたま実家の物置を整理した際にホイールが入った箱を見付け、開いてみると新品のカンパニョーロのマグホイールが出てきたのだ。そこで、なにかこのホイールに似合うクルマはないかと探すことにしたそうだ。 サニークーペを手に入れるきっかけとなったカンパニョーロのマグホイールは、イタリアの名門ホイールメーカーで、当時は高級ホイールの代名詞的存在だった。30年以上前に購入したものだが、箱に入れたまま保管されていたため、腐食などもまったくない新品状態だった。 サイズは13×6.5Jで、タイヤは165/60R13を装着。サニークーペに履かせることで、イタリアンな雰囲気が漂う。 ホイールがきっかけとなって、手に入れたサニーは、内外装と機関をきっちりと仕上げて、新品状態のホイールに相応しいスタイルとした。 ダッシュ回りは純正を生かしていて、ダッシュボード上に追加の油温計を設置。ステアリングは、当時のオプションのチェックマンで、元日産パーツに勤務していた知人より譲り受けた1番のお気に入りだという。 シートは当時モノのダッツンバケットを装備。リアのストラットタワーバーはカーボン製を採用した。 エンジンルームは、まるで新車のように仕上げられていて、長瀬発動機によるA15型改1.6L、圧縮比12:1というハイコンプ仕様。点火系などもキッチリ強化されていて、始動性も抜群。ビッグバルブ仕様で、INφ40mm/EXφ33mmが組み込まれる。ハイコンプ仕様らしい乾いたエキゾーストノートを響かせる。 SPECIFICATION 1970年式 日産サニークーペ1000 GL(KB10) ●エクステリア:フルレストア(ボデワーク寺本)、シビエZビームヘッドライト ●エンジン:A15型改1.6L、ビッグバルブ(IN40/EX33)、トモエ製ピストン、フルバランス取り ●吸気系:ウエーバー45DCOE9 ●排気系:ワンオフφ48mm等長タコ足/φ60mmマフラー ●点火系:永井電子製MDI ●冷却系:セトラブ製オイルクーラー ●駆動系:直結5速MT/プロペラシャフト加工/H150デフ/ニスモ製LSD ●足回り:GAZ製ショック/取り付け位置変更 ●ブレーキ:F:K12マーチ用キャリパー&ウィングロード用ローター流用/R:S30Z用アルフィンドラム&バイオレット用バックプレート流用 ●タイヤ:ヨコハマ アドバン ネオバ 165/60R13 ●ホイール:カンパニョーロ マグ 13×6.5J ●内装:チェックマンステアリング(当時のオプション)、ダッツンバケットシート(当時モノ) 次回「1970年式 日産サニークーペ1000 GL Vol.2」へ続く
Nosweb 編集部
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