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H3初号機 来年度に延期 主エンジン破損 JAXA

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南日本新聞

 新基幹ロケット「H3」の開発を進める宇宙航空研究開発機構(JAXA)は11日、本年度中を目指していた初号機の打ち上げを1年延期すると発表した。メインエンジン「LE9」の最終試験で燃焼室内が破損するなど、技術的課題が確認されたとしている。 【写真】開発が進む新エンジン「LE9」=2019年2月、南種子町の種子島宇宙センター

 JAXAによると、「LE9」は全長3.75メートル、重さ2.4トン。今年2月から南種子町の種子島宇宙センターで、打ち上げ用と同じ設計のエンジンで最終試験に入っていた。5月の第8回試験後の点検で、燃焼室とタービンに不具合が見つかった。  燃焼室では内部の壁に長さ1センチ、幅0.5ミリの割れ目が十数カ所発生した。設計通りに壁を冷却できず、局所的に約1000度の高温に達し破損したとみられる。  タービンは燃料を送るターボポンプ内にあり、長さ数センチの羽根76枚のうち、2枚にひびが見つかった。想定以上の共振が発生し、金属疲労が蓄積した可能性があるという。  JAXA広報部は「原因を調べ、対策を取って再試験するのに時間がかかる。確実に打ち上げられるように関係者が一丸となって取り組む」としている。  H3初号機は地球観測衛星「だいち3号」を搭載予定。2号機の打ち上げも1年後の2022年度に延期する。

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