米インテル、新製造技術導入が失敗すれば製造部門を売却も
Stephen Nellis Arsheeya Bajwa [12日 ロイター] - 米半導体大手インテルの暫定共同最高経営責任者(CEO)に起用されたミシェル・ホルトハウス、デビッド・ジンスナーの両氏は12日、現在は半導体の設計部門と一体となっている製造部門について、来年予定している新しい半導体製造技術の導入が成功しなかった場合には分離し、売却することを余儀なくされる可能性があると認めた。米西部サンフランシスコで開かれたバークレイズの投資銀行会議で語った。米同業大手エヌビディアが主導する人工知能(AI)向け半導体のブームに乗り遅れたインテルは、時価総額で1000億ドル超を失った。 この発言後、インテルの株価は約2.3%上昇した。 インテルが来年導入を予定している最先端の製造プロセス「18A」が成功するかどうかが製造、設計の両部門を抱え続けることに結び付いているのかどうかとの質問に対し、ホルトハウス氏は製造部門が「(両部門が)完全に分離され、結び付きがなくなるのは理にかなっているのだろうか」と問題提起した。その上で「私はそうは思わない。しかし、誰かがそれを判断することになるだろう」と語った。 最高財務責任者(CFO)を兼任するジンスナー氏は、インテルは製造部門の財務と運営は既に独立した子会社に分離していると説明。半導体製造受託部門も既に同社の他の事業とは別に運営されていることを紹介して「そのようなことは起こる」と指摘。製造部門については「完全に分離するのだろうか。それは別の日のための未解決の問題だ」と言及した。