障害福祉サービス給付費795万円を不正受給 福井の就労支援事業所、記録ねつ造や虚偽報告 市が指定取り消し
障害福祉サービスの給付費約795万円を不正に請求、受給したとして、福井県福井市は12月13日、障害者総合支援法に基づき、一般社団法人今ここ(同市)が運営する就労継続支援B型事業所「MIRAI.」(同市)の事業所指定を取り消す行政処分をした。加算金を含め約1114万円を来年1月末までに返還するよう求めている。取り消し処分の効力は3月1日から発生する。 市によると、同事業所が2021年4月~23年11月に作成した利用者の個別支援計画の一部26人分について、作成に関する会議を開いていないにもかかわらず、開いたように記録をねつ造し請求。さらに市の監査でも虚偽の報告をしていた。 23年2月の市の運営指導で会議の未開催が判明し、給付費の返還と改善を求めていた。その後、同年11月の監査で記録のねつ造が判明したため、さかのぼって調査し処分した。 同事業所は11月時点で市内外の20人が利用している。市は、処分の効力発生までに利用者の意向を聞き取り、新たな受け入れ先などを確保するよう指導した。
福井新聞社