「竹」模様のポータブル電源 停電時、0.03秒未満で給電 京都の発電機メーカーが9月発売
農業用モーターポンプや発電機などを開発・販売する工進(京都府長岡京市)が、同社初のポータブル電源を9月2日に発売する。本社を構える長岡京市特産の「竹」を想起させる模様を施し、他社製品と一線を画すデザインを採用。無停電電源機能も備え、停電時も安定して給電できる。 【関連写真】来年1月に発売予定の新製品はポータブル電源と発電機が連動 新製品は、614Whと1229Whの電池容量で定格電圧は100V。リン酸鉄リチウムイオン電池を搭載し、約4000回の充放電サイクルでも10年間使える。 冷蔵庫や電子レンジなどに普段から接続していても、本体のバッテリーを消耗せずに給電できるパススルー機能を搭載した。EPS(無停電電源)機能を搭載したことで、停電などで給電が途切れた場合でも0.03秒未満でポータブル電源の給電に切り替えられる。AC入力時は約2時間で満充電になる。 操作部を側面パネルに設けACアダプターを本体に内蔵したことで、すっきりしたデザインに仕上げた。小物トレイとして活用できる上面パネルには、竹を想起させる模様を採用した。 商品開発部の布田正敏課長は、「ポータブル電源は競合が多いため、デザイン性で他社と一線を画すことにした」と話す。 614WhのBPS-6Lは市場想定価格税込み5万9800円、1229WhのBPS-12Lは同12万8000円。 来年1月には、ポータブル電源と発電機を相互活用するアウトドア向けの製品の発売も予定する。
電波新聞社 報道本部