【ナチュラル系クリーナーでの正しい掃除法】重曹、セスキ、クエン酸……違いと使い方がわからないあなたへ
スマホでぼーっとSNSのリール動画を見ていると流れてくる、重曹など「ナチュラル系クリーナー」(ナチュラルクリーナー、ナチュラル洗剤といった呼び方も)を使った掃除術。 梅雨時、かねてから気になっていた水回り汚れに「この粉が使える」と見れば、「アッこれだ!」と思って思わずリンク保存するものの、すでに夏が終わりそう……なんて”あるある”だったりしませんか? 重曹もクエン酸も全部白い粉で見分けもつかないし、どれに何が効くのか、何度聞いても組み合わせが覚えられないことも。
「ナチュラル系クリーナー」のいいところ
そもそも洗剤とどこが違うの? ナチュラル系クリーナーは、何がいいの? ナチュラル系クリーナーの「いい点」としてよく挙げられるのが、「安全」で「安価」で「安パイ(無難)」といったところです。 「安全」というのは、重曹やクエン酸のような「食品添加物」としても使われるような素材なら、万が一子どもが少量口に入れても、すぐ死ぬような心配はないので、安心 ということ。 「重曹」「セスキ炭酸ソーダ」「クエン酸」など単体では「界面活性剤」入りではないという点を最大のメリットとして挙げる場合もあります。界面活性剤を飲むと洗剤中毒(界面活性剤中毒)と言って、少量でも嘔気を催すなど誤飲が容易に命に関わりかねないからです。 「安価」というのは、例えば200グラム110円で100円ショップで入手したクエン酸を手作りスプレーとして水道水200mlに10gずつ溶かして使う場合、スプレー20本分になるので1本あたりのコストは5円程。市販の洗剤に比べてとてつもなくローコストということ。 「安パイ」というのは、洗剤と比べ劇的というほどではないけど。ただの水より汚れ落ちに効くので、いろいろ無難ということです。
デメリットも…「ひと手間」かけて穏やかに掃除したい人に最適
逆に、ナチュラル系クリーナーの「悪い点」もあります。 それは、考えたり工夫しながら使わなければいけないところ。「頭(気)」と「手」を使うところ。つまり必ずしも「お手軽」とは言えないところでしょうか。 それから、めちゃくちゃに汚れた箇所を、魔法のように劇的、強力かつ短時間でキレイにできるようなものでもない点もでしょう。 でも、普段からそれほど汚くない場所を維持するのには向いています。 安全で安く無難に。おだやかに。ゆっくりと。 実は、いわゆる「重曹とか」を使った掃除方法が世の中に知れ渡ってからの時間というのは、そう長いものではありません。 おばあちゃんの知恵として存在してはいたのですが、一大ブームになったのは2000年前後。 海外でも人気になった「スローライフ」の流れからでした。 そう、無難に。穏やかに。ゆっくりと。 頭と手を使って、「ひと手間」かけてじっくり掃除をしたい人には、うってつけの素材ではあるわけです。