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「差別正当化はイエスの精神ではない」キリスト教団体、差別禁止法の制定求める

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ハンギョレ新聞

法が制定されない理由として政界を挙げ 「後退のない包括的な法を発議すべき」 キリスト教根本主義者にも変化を訴え

 「キリスト者はあらゆる人々のための差別禁止法/平等法を支持します」と書かれたプラカードに向かって、一人の市民が傘を投げつけながら叫んだ。「差別禁止法は悪法だ」。5分あまりにわたってヘイト発言を続けたその人物は、警察に連行されても口をつぐまなかった。これを見守っていた大韓聖公会のザアカイ神父は「キリスト教根本主義者たちの不安が攻撃性として表れているようだ。しかし、われわれはヘイトと差別ではなく、愛と連帯へと向かおうとしている」と述べた。  22日午後2時、「差別と嫌悪のない平等な世の中を願うキリスト者たち」はソウル市永登浦区(ヨンドゥンポグ)の国会議事堂前で記者会見を開き、差別禁止法の制定を求めた。彼らが公開した声明には、韓国キリスト青年協議会、韓国キリスト学生会総連盟など110の宗教団体と教会、信者1384人が名を連ねた。  彼らは、これまで差別禁止法が制定されなかった理由として、キリスト教根本主義教徒の要求ばかりに耳を傾けてきた政界を挙げた。ソムドル香隣教会のイム・ボラ牧師は「韓国のキリスト者の声に耳を傾けてほしい。差別禁止法制定の声を挙げるキリスト教徒はこんなにも多い。法を作る国会議員たちは私たちの声を聞いて勇気を出してほしい。差別を受ける多くの人々が法制定の必要性を声をひとつにして叫んでいる」と述べた。彼らは記者会見の途中、「民主党は後退のない差別禁止法を発議せよ」と叫んだ。キリスト教社会宣教連帯のキム・ヒリョン常任代表は「差別の正当化はイエスの精神ではない」と声を張り上げた。  彼らは差別禁止法の制定に反対するキリスト者の変化を求めた。社会的マイノリティを受け入れることができない教会は、社会変化の「土台」ではなく「壁」となるからだ。韓国女性神学会のキム・ヘリョン総務は「キリスト者に訴える。誰かを差別していることを認めるならば少なくとも希望は持てるが、一部のキリスト者は傲慢にも嫌悪しても嫌悪していないと考えている。弱者は数多くの差別に囲まれている。すべての構成員に対する差別を防ぐ包括的差別禁止法の制定が必要だ」と述べた。  差別禁止法は2007年以降の13年間で、発議と廃棄を6回も繰り返している。第19代国会で発議された差別禁止法案は保守プロテスタント界の反対で撤回され、第20代国会では法案の発議すらなかった。第21代国会では、開院後の6月29日に正義党のチャン・ヘヨン議員ら10人が発議している。今年6月に国家人権委員会が公開した国民認識調査の結果によると、回答者の88.5%が差別禁止の法制化に賛成している。 チョン・グァンジュン記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )

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