「ぼくのお日さま」最優秀作品賞受賞、池松壮亮らキャスト&監督喜び分かち合う「すばらしい才能に出会い…」
「第16回 TAMA映画賞授賞式」が30日、東京・パルテノン多摩で行われ、「ぼくのお日さま」(奥山大史監督)が最優秀作品賞を受賞した。 奥山監督は、自身のスケート経験をきっかけに本作を製作。少年少女がスケートのアイスダンスを通じて心を通わせるひと冬の物語を描いている。 授賞式には奥山監督と、メインキャストを務めた15歳の越山敬達、13歳の中西希亜良、俳優・池松壮亮も登壇。越山と中西は第49回報知映画賞の新人賞を受賞するなど、そのみずみずしい表現力で映画界から注目を浴びている。 本作で映画初主演を飾った越山は、やや緊張気味に「僕の魅力を引き出していただいた監督や共演者の皆さまに感謝したいです」と笑顔。中西は「(監督と池松、越山と)4人でスケートリンクを滑った日々が幸せで忘れられません」と撮影を振り返った。 スケートのコーチ役を演じた池松は「スケートは泣きながら練習しました。唯一の素人だったので、足を引っ張らないように…」と告白。「僕よりも年下の皆さんでしたけど、すばらしい才能に出会い、すばらしい作品を作り上げられたことを誇りに思います」と胸を張った。 奥山監督は、今後の抱負を聞かれると「映画以外にも映像の仕事をしておりまして。それらも引き続き取り組みながら、映画に、そしてこの賞に戻って来られるよう、賞を励みに頑張りたい」と誓った。 同賞は、「夜明けのすべて」(三宅唱監督)も受賞した。 ◆受賞一覧 ▼最優秀作品賞 「夜明けのすべて」「ぼくのお日さま」 ▼特別賞 「ぼくが生きてる、ふたつの世界」「ルックバック」 ▼最優秀男優賞 藤竜也、吉沢亮 ▼最優秀女優賞 上白石萌音、河合優実 ▼最優秀新進監督賞 「大いなる不在」近浦啓監督、「ナミビアの砂漠」山中瑶子監督 ▼最優秀新進男優賞 松村北斗、齋藤潤 ▼最優秀新進女優賞 森田想、早瀬憩
報知新聞社