【本日16時から】パリ五輪、ゴルフ競技の会場コースはどんなところ?
本日16時からパリ五輪ゴルフ競技の男子が開幕、来週7日からは女子ゴルフが開催される。3年前の東京五輪では日本代表の稲見萌寧がプレーオフの末に銀メダルを獲得したが、今大会はどんなドラマが待っているのか。2024年8月13日号の「週刊ゴルフダイジェスト」では、コースや注目選手をゴルフ中継でもおなじみのレックス倉本が解説しているので、みんゴル読者にもお届けしよう!
●ゴルフ競技スケジュール
男子:8月1日(木)~8月4日(日) 女子:8月7日(水)~8月10日(土) ・日本人選手のスタート時間(女子は未発表) 8月1日(木) 松山英樹:16時44分(現地時間9時44分)、中島啓太:18時17分(現地時間11時17分) 8月2日(金) 松山英樹:18時44分(現地時間11時44分)、中島啓太:16時22分(現地時間9時22分) ・放送予定 男子 8月1日(木) 17時~ TVer(インターネット放送) 8月2日(金) 17時~ TVer(インターネット放送) 8月3日(土) 17時~ TVer(インターネット放送) 8月4日(日) 17時~ NHK地上波・BS、TVer(インターネット放送) 女子 8月7日(水) 17時~ TVer(インターネット放送) 8月8日(木) 17時~ TVer(インターネット放送) 8月9日(金) 17時~ TVer(インターネット放送) 8月10日(土) 17時~ TVer(インターネット放送) ※男女ともに、すべて生放送予定
池を配した高難度の“リンクス”が舞台、メダルを手にするのは誰だ!?
舞台となるパリ郊外にあるル・ゴルフナショナルは1991年の開場以来、フランスのナショナルオープンであり、昨年久常涼が優勝した「カズーフランスオープン」を開催。2018年にはライダーカップの舞台となった。 コースをよく知るレックス倉本によると、「基本的にコースは平たんでアンジュレーションがあり、遮る木々がほとんどないリンクスタイプですが、いくつもの池が配されて『リンクス』に『池』という要素が組み込まれています。世界のコースを見渡しても、同じようなコースはあまり思い付きません。強い風が吹くことも多く、風によって地面が硬くなると、どこにボールが転がるか分からなくなるうえに、池ポチャのリスクも高まる。そのため飛距離よりも正確性、ボールストライキングの上手さが勝敗を左右します。 また、五輪特有なのが狙うメダルが3つあること。普段の大会であれば、優勝者しかトロフィは手にできませんが、五輪は金メダルを狙うのか、それとも銅メダルや銀メダルでよしとするのか、その判断ひとつで戦略が変わってくる。そのためメダル圏内にいながら、最後の最後で大きく順位が入れ替わることも考えられます」 国ごとの出場人数の上限が決められているため、とくにアメリカなど世界ランク上位であっても出場できない選手も多い。注目すべきはどんな選手なのか? 「先に言いましたが、同じようなコースは世界にも少ないので、経験値が圧倒的にものをいう。男子でいえばライダーカップや欧州ツアーでこのコースを経験している選手が圧倒的に有利。米国勢はウィンダム・クラーク以外の3人はライダーカップに出場した選手ですが、それ以上にリンクスに慣れているアイルランドのローリー・マキロイやシェーン・ローリー、コースをよく知る地元フランスのマチュー・パボン、スウェーデンの新星ラドビッグ・アバーグらでしょうか。そのほかにも日本ではあまり馴染みがなくても欧州ツアーを主戦場にする選手にはチャンスがあると思います。 女子であればボールストライキングに秀でたタイのアタヤ・ティティクルとパティ・タバタナキット。さらに風に強いイメージのあるフランス出身のセリーヌ・ブティエが本命。もちろん日本勢には松山英樹、笹生優花と今年海外で結果を残した選手がいるので、メダル争いに絡んでくる可能性は十分にあります。」(レックス倉本) 3年前の東京五輪では稲見萌寧が銀メダルを獲得したが、再び日本勢によるメダル獲得なるか⁉