米で訓練中の空自隊員が墜落死 20代2等空尉、着陸進入中
防衛省は20日、米南部アラバマ州で航空自衛隊の20代の2等空尉と米空軍の教官が乗った練習機が墜落し、2人とも死亡したと発表した。同省は「遺族の意向を確認する必要がある」と、死亡した空尉の氏名を同日時点で公表していない。 【写真特集】航空自衛隊の主な装備 発表によると、練習機はアラバマ州西側のミシシッピ州にあるコロンバス米空軍基地のT38。日本時間20日午前8時ごろ、アラバマ州・モントゴメリー空港へ着陸進入中、滑走路の約3キロ手前で墜落した。着陸直後に離陸する「タッチ・アンド・ゴー」の訓練中だったとみられる。墜落場所は森林で、他の被害は確認されていない。どちらが操縦していたかなど機内の状況は分かっていないという。 空尉は浜松基地(浜松市)所属で、パイロットになるため約2年前からコロンバス基地などで訓練を積んでいた。関係者によると男性という。 岸信夫防衛相は20日夕の記者会見で「将来を期待する航空自衛隊の若手パイロット、米国の教官が亡くなったことは痛恨の極み。飛行の安全に万全を期していく」と述べた。【松浦吉剛、畠山嵩】