【オークス】圧勝スターズオンアースは「アーモンドアイ級」 ルメールの評価が本当なら…3冠達成の現実味は?
[GⅠオークス=2022年5月22日(日曜)3歳、東京競馬場・芝2400メートル] 22日、東京競馬場で行われた牝馬クラシック2戦目のGⅠ第83回オークス(芝2400メートル)は、スターズオンアース(高柳瑞)が中団からの差し切り勝ち。勝ち時計は2分23秒9(良)。桜花賞に続く2冠目を勝ち取り、同時に史上7頭目の3冠牝馬への資格も手にした。ルメールは自身が騎乗したあの歴史的名牝と同格とまで言い切った。その言葉がリップサービスでなければ、混戦と言われた3歳牝馬戦線は一転して、1強時代に様変わりする。 「3冠を取れると思います」。激戦を制したばかりの名手ルメールの口からは、確信めいた自信の言葉が飛び出した。 「彼女の血統はスタミナがあり、距離の心配はしていませんでした。1600メートル、2400メートルで勝って、次は2000メートルで勝つことができると思います。多分、ピッタリの距離ですね」 レースはサウンドビバーチェの放馬で、グレード制導入(1984年)以来最大の15分遅れとなり波乱のスタートとなった。果敢にニシノラブウインクが逃げ粘りを図る中、直線では脚を伸ばした後続勢が横一線での叩き合いに。ただ、最も勢いが良かったのが大外から伸びたスターズオンアースだった。 今季JRA重賞初Vとなったルメールは「GⅠはいつ勝ってもうれしいですが、日本では久しぶりでとてもうれしかったですね 最近は2着続きで最悪でしたから(笑い)。いつも頑張っているんですけど、やっぱり強い馬が必要ですね」とパートナーにほほ笑みかけた。 ルメールはスターズオンアースの祖母スタセリタの子ソウルスターリングで17年のオークスを制しており、さらにいえば祖母スタセリタでも09年の仏オークスを勝っている。ストライドの大きさや、おとなしい気性など3頭には相通じる点があるといい、「家族でオークスに勝つことができました」と笑顔を浮かべた。テン乗りとはいえ知り尽くした血統であり、この距離を勝てるという自信があったのだろう。