【NFL】QBロスリスバーガー不在のシーズンは「怖いけど楽しみ」とスティーラーズHCトムリン
ゆっくりとした時間の流れは絶え間なく続き、一貫性がもたらされていたピッツバーグ・スティーラーズのクオーターバック(QB)ポジションにもついにその時が来た。18シーズンの間に、12回のプレーオフ進出、2回のスーパーボウル優勝を導いたQBベン・ロスリスバーガーは、スティーラーズの不動の司令塔として活躍してきた。通算で64,088ヤード、タッチダウン418回を記録したロスリスバーガーは、肘の負傷でほとんど出場できなかった2019年を除くすべてのシーズンで12試合以上に出場している。
殿堂入りが確実視されているロスリスバーガーが昨シーズン末に引退したことで、スティーラーズはQBポジションが定まっていない新たな時代を迎えた。2007年からスティーラーズのヘッドコーチ(HC)を務めているマイク・トムリンは、チームを支える柱に他ならないが、希望の兆しを見出したくて仕方がないようだ。
トムリンHCはポッドキャスト『The Pivot(ピボット)』で「まずは、彼の才能だ。長い間、一定のレベルを持つ人がやることを見ていると、何が普通で何が普通じゃないのかが分からなくなる」と述べている。「彼の投球能力は長い間、とても特別だった。毎日、特別なものを見ていると、それに慣れてしまう。私はその快適さを享受してきたし、みんなもその快適さを享受してきた。落ち着かないことにかえってワクワクしている」
「確かに、これまでのようなクオーターバックのプレーや特別な才能は持てないかもしれないが、私たちは有能な選手を迎えた。そして、チームもできた」
これから未知の領域に足を踏み入れようとしているスティーラーズは、QBポジションに極めて重要なオプションを用意するなど、必要な動きに出ている。ロスリスバーガーが負傷していた2019年に8試合に先発出場した4年目のベテランQBであるメイソン・ルドルフを擁しているスティーラーズは、フリーエージェント(FA)だったQBミッチェル・トゥルビスキーと新たに契約を結んだ。