「視力回復手術」コロナ禍で受ける人が増加 “ステイホーム”で子どもの近視も増加傾向か
コロナ禍で必需品となったマスク。その影響でいま、「視力回復手術」を行う人が増えているということです。 さらに、家で過ごす時間が増えたことで近視になる子どもが増えているという現状も。放っておくと身体全体に影響を与えかねない“眼精疲労”には、早めの対処が必要です。
名古屋市熱田区にある「名古屋アイクリニック」で行われていたのは、近視や乱視などを治療するための「ICL手術」。 小さなレンズを目の中に埋め込み、視力を矯正するものです。手術時間は、両目合わせて20分程で、費用は60万から80万円かかります。 このクリニックでは、ICL手術やレーシックなどの視力回復手術を受ける人が1割から2割ほど増えているといいます。 「別に急いでやる必要のない手術なので、コロナの時期は避ける人が多いかなと予想したら、我々の予想外ですが、昨年は一昨年より患者が増えています」(名古屋アイクリニック 中村友昭 院長)
なぜなのか、2日前に手術を受けた人に話を聞くと。 「眼鏡かけて、マスクもつけてだと曇っちゃうし、曇っては拭いて、曇っては拭いてって感じ」(視力回復手術を受けた人) ウィズコロナの日常に欠かせなくなったマスク。 着けたまま眼鏡をかけると、マスクから漏れた息に含まれる水分が眼鏡に付いて曇ってしまうことが。 それが嫌で、手術によって、「脱眼鏡」をしたいという人が増えているということです。 「すごく快適ですね。今はもう安定して視界がクリアで。ストレスもなくなってくるのかな」(視力回復手術を受けた人)
さらに、増加の背景には、コロナ禍で“テレワーク”が増えたこともあるそうです。 「(視力回復)手術を受けて、その後も通院とかもしないといけないので、仕事があると、なかなかそれが障害になるが、コロナ禍でテレワークが増えてきたので、比較的自由に時間が取れるようになった」(中村院長) しかし、リモートワークや巣ごもり生活の影響で、“目の悩み”を抱える人も…。実際に街の人に聞いてみると、パソコンやスマホ画面を長時間見ることで目に負担がかかり疲れを感じるという声が。 「家にいる時間が多くなってスマートフォンを無意識にいじっちゃうことが多い。(目)疲れますね」 「家にいる時にずっと携帯で動画を見ているのでそのとき目が疲れる」(街の人)