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韓国の研究チーム、新型コロナ重症患者の決定因子発見

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ハンギョレ新聞

KAIST、免疫細胞と免疫反応抑制ホルモンを分析 「デキサメタゾンなど用いた治療薬開発の端緒を提供」

 韓国の研究チームが、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)患者の症状が重症に発展するかどうかを事前に予測する方法を発見した。これを利用すれば、重症患者の治療薬を開発する端緒を見つけることができると期待される。  韓国科学技術院(KAIST)は7日、「医科学大学院のイ・フンギュ教授の研究チームが、免疫細胞『好中球』と、免疫反応抑制ホルモン『糖質コルチコイド(グルココルチコイド)』の関係性を明らかにし、COVID-19の重症患者と軽症患者を容易に判別できる生物指標化合物(バイオマーカー)であることを発見した」と発表した。7日午前0時現在、韓国国内のCOVID-19重症患者は162人で、約20日間で13倍に増加した。  同研究チームは、COVID-19患者の肺洗浄液に存在する細胞を分析し、重症患者は肺組織損傷と好中球の流入とに関係があることを突き止めた。好中球は細菌やカビへの感染に対応する免疫細胞。好中球が過剰に流入すれば、サイトカインストーム(過剰な炎症反応)を起こし、肺組織を壊す。  研究チームはまた、副腎で生産される免疫反応抑制ホルモンである糖質コルチコイドが、好中球の過剰流入に関係していることを明らかにした。糖質コルチコイドが少なければ、好中球の流入を適切に抑制できなくなる。研究チームは、COVID-19感染患者の検体の好中球と糖質コルチコイドの濃度を分析すれば、軽症か重症かが判別できると主張した。  イ・フンギュ教授は「今回の研究は、デキサメタゾンなどの糖質コルチコイド抑制薬を用いてCOVID-19の重症度を改善する治療薬を開発する端緒を提供するだろう」と述べた。研究チームの論文は、免疫学分野の学術誌『フロンティアズ・イン・イミュノロジー』最新号に掲載された。 イ・グニョン記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )

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