西野亮廣が「愛着バイアス」の弊害について忠告。商品を売れなくしているのは「社長」かもしれない!?
パッケージデザインは、ビジネスの肝。「自己満足のデザイン」ではなく、「消費者が喜ぶデザイン」を目指すこと!
まずご報告。このたび、西野亮廣さん率いるCHIMNEY TOWNと幻冬舎は「パートナーシップ契約」を結びました。ますますスケールの大きな仕事に向かってまいります。どうぞこれからもよろしくお願いいたします。 【動画】西野さんの最新作、コマ撮り短編映画『ボトルジョージ』 さて、23万部のロングセラー『夢と金』の著者であり、今、ビジネスパーソンが追うべき人物の筆頭である西野亮廣さん。今回のテーマはパッケージデザイン。商品やサービスのパッケージデザインのことを、軽く見ている人って意外に多い…!? デザイン次第で、売れるものも売れなくなるので、要注意!――今回も、音声メディア「voicy」で配信中の「#西野さんの朝礼」から編集してお届けする。 今日は【社長が「売れない商品」を作る惨劇!】です。
社長の愛着バイアスが商品をダメにしてしまう…
今日は「社長の愛着バイアスが商品をダメにしてしまう…」という、ちょっと耳の痛いお話をさせていただきます。 特に「パッケージデザイン」の話題です。 これ、実はよくある問題なんです。 皆さんの身の回りで、こんなことが起きてませんか? 『社長が新商品のパッケージデザインを「自分でやる!」と張り切って、デザインセンスに不安を感じる社員たちの心配をよそに、自信満々で進めてしまった…。でも、出来上がったパッケージはというと、派手すぎたり情報を詰め込みすぎたり、シンプルにダサかったり…で、お客さんが「手に取りにくい」デザインになってしまった(売れにくい商品になってしまった)』 これ、よくありますよね? なぜ、こういった問題が起きるかというと、ここには「愛着バイアス」というものが発生しているからなんです。 愛着バイアスというのは、「自分が手を加えたものや、自分が関与したものに対して特別な価値を感じてしまう」という心理的な傾向のことです。 社長がその商品開発に時間も労力も注いでいると、「これが一番いいに決まっている」という気持ちになっちゃって、冷静に判断できなくなるんです。 そしてこの「自分が作ったものを高く評価しすぎる」バイアスが、特にパッケージデザインにおいて大きな問題を引き起こします。 例えば、ターゲット層がシニア世代なのに、若者向けのポップなデザインを採用してしまったり、情報を詰め込みすぎてパッケージ全体がゴチャゴチャしてしまう。 結果、商品が売れなくなってしまうんです。