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感染「管内」にモヤモヤ 県「コロナ身近と認識を」 市民「疑心暗鬼の要因」 居住地は本人の意思尊重/兵庫・丹波市、丹波篠山市

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丹波新聞

 新型コロナウイルスの感染者が、兵庫県の内陸部・丹波市、丹波篠山市を管轄する県丹波健康福祉事務所(保健所)管内でも増加しつつある。8日までに7人の感染が公表され、そのたびに「管内」と表記されることに「丹波か、丹波篠山か、どちらなのか」が市民の話題になる。県は、個人情報保護の観点から居住地を公表するか、しないかは本人の意思を尊重。これまでの7件のうち、居住地が発表されたのは丹波市の1件のみで、ある男性は、「居住地が明かされていないことで、自分の住むまちなのか、違うのかが分からず、周りは混乱している。疑心暗鬼や噂が起きる要因では」と言う。一方、「自分が感染したら風評が怖く、絶対公表したくない」という意見もある。  県内では政令市や中核市(人口20万人以上)で、保健所政令市の神戸、姫路、尼崎、西宮、明石の5市を除く市町は、県が12保健所で管轄。県の保健所では管轄が複数市町にまたがるため(芦屋市除く)、感染者が居住地を明かしたくなければ、「管内」と発表し、報道機関にも公表しない。  これまでに丹波健康福祉事務所管内で確認された感染者では、3月の1例目のみ本人が了承し、丹波市在住と公表されたが、その後は全て本人の希望により、「管内」で発表されている。  丹波市は感染者が確認されているが、丹波篠山市は、「ゼロかもしれないし、そうでないかもしれない」状況。7月に入って管内の感染者が増えたことを受け、同市には「なぜ、居住地情報を明かさないのか」という声が多く寄せられているという。  一方、丹波市には問い合わせは「ほとんどない」という。同市によると、「丹波健康福祉事務所管内で感染者が確認された」と防災行政無線で流したところ、「管内」を「館内」と誤解した市民から、同事務所の建物内で感染者が出たのかとの問い合わせがあり、以後、「丹波市、丹波篠山市内で」と、表現を改めて放送しているという。  この状況に丹波健康福祉事務所は、「2市は隣接していて交流もある。『管内』で出ているということは、すでに身近にウイルスがいると認識し、どちらの市に住んでいても感染防止に努めてほしい」と言い、「居住地を公表すれば、次はどんな人か知りたくなる。そして、個人が特定され、不利益な目に遭う。感染者は被害者でもあるということを認識してほしい」とする。  また、「みなさんに知っておいてもらわないといけない情報はきちんと判断して発表する。いずれにしても手洗い、密を防ぐ、マスクの着用などを徹底し、自分が感染者かもしれないと思って対応してほしい」と冷静な対応を呼びかけている。

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