人々をだますため? ホスラーが2本の5番アイアンを使う理由
ボウ・ホスラーのゴルフバッグの中身において、数字は絶対的な意味を持っているわけではない。 【画像】心斎橋の重いグリーンに苦戦したシャウフェレ
バッグに2本の4番アイアンを入れているPGAツアープレーヤーのウェズリー・ブライアンと同じように、ホスラーは自身のセットアップに2本の5番アイアンを入れているのである。 ホスラーはこれを「特殊な5番アイアン」と呼んでおり、冗談で「人々をだますため」に使っていると述べている。確かにバッグに2本の5番アイアンが入っていると、同伴競技者は混乱をきたすことになるが、実際のところ、この2本目の5番アイアンにはちゃんとした理由があるのである。 ホスラーの説明したところによると、彼はアドレスで少しばかりオフセット(シャフト線上に対してフェース面が後方に位置する作り)のあるアイアンを好みとしており、それが5番アイアンを2本入れる構成につながったとのことである。
2024年「シュライナーズチルドレンズ」水曜日に、「タイトリストのアーロン・ディルが僕の全てのクラブを曲げて、少しオフセットを入れたんだ。要するに、彼は僕のウェッジとアイアンにオフセットを入れてくれたんだ。僕が2本目の5番アイアンを使っているのは、ホーゼルが短いため、曲げてオフセットを入れる余裕がないからなんだ。だから、5番アイアンのヘッドを4番アイアンと同じになるまでストロングロフトにしたんだ」 「すると、ロフトを立てたことで、自然とオフセットができるようになるんだ。このクラブの長さは4番アイアンと同じで、シャフトは4番アイアンのシャフトを使用していて、実効ロフトは4番アイアンなんだ。ただ、表示が“5”となっているだけなんだよ。実質的に4番アイアンなのだけど、パー3ではトリックになるんだ。(同組でプレーする)彼らはどっちの5番アイアンか分からないからね」と述べた。 複合アイアンセットを使用するホスラーは、タイトリスト620 CBのショートアイアン(7~9番)、タイトリストT100のミドルアイアン(5、6番)、そしてタイトリストT200の5番アイアンをバッグに入れている。彼のアイアンとウェッジには、たっぷりと鉛テープが貼られているが、ホスラーによると、好みの重量と打感にピタリと合わせるため、鉛テープは彼自身が貼っているとのこと。