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納豆、底堅い“生活密着品”  健康&巣ごもりで再び浮上

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食品新聞

 店頭の値頃感と圧倒的な健康パワーを兼備した“生活密着品”納豆の需要は底堅い。19年の市場規模はとうとう2500億円に達した。昨春以降は近年の勢いに翳りも見えていたが、今年2月の人気テレビ番組と3月以降の巣ごもり需要、夏の野菜高などにより市場は再び上向きで推移している。好調のいまこそ今後の需要急変に備えたい。  全国納豆協同組合連合会によると、19年の市場規模は前年比5.4%増の2503億円となった。また、総務省統計によると、19年の一世帯あたりの支出金額は0.1%増の4238円で、18年の支出金額をわずかだが上回った。  昨年4月以降は前年実績を下回ったが、引き続き高いレベルを維持している。ただ、需要増が止まった春以降は価格訴求の動きが顕在化。工場稼働率を上げるため納豆各社の特売やPB受託が再び活発化し、これに伴い価格訴求型のメーカーが台頭した。  年明け後も各社価格訴求による販売拡大を目指していたが、2月18日放送の人気テレビ番組「林修の今でしょ!講座」により、流れは急変。納豆が持つ多くの健康効果が紹介されると売場は即品薄となり、メーカーは供給対応に追われた。  この需要増と重なるように、3月下旬頃から新型コロナウイルスの影響が顕在化した。巣ごもり需要によって売場は超品薄・欠品状態となり、メーカーは各社メーン商品の安定供給に全力を注いだ。  今夏は長雨や日照不足の影響で、どの野菜も高騰。野菜不足による栄養不足を補うため健康イメージの強い納豆の需要が高まった。今年は納豆業界にとっても全く予期せぬ再浮上の年になった。  ライフスタイルの変化により内食需要は当面高止まりが続くと見られ、この内食傾向は納豆にとっては追い風だ。とは言え、今年2月に需要が急変したように、どのタイミングで需要が減退し、いつ業界が供給過多の状態に戻るかは分からない。年明け早々には大手メーカーの最新工場稼働も予定されている。  供給過多の状況においても売場からは絶対に外せない、明確に違いが分かる差別化商品の開発がいまこそ求められる。

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