兵庫・尼崎 阪神2軍拠点移転100日前カウントダウン「これで尼崎も地元」
兵庫県尼崎市に来年3月開業するプロ野球阪神タイガースの新たな2軍施設が入る「ゼロカーボンベースボールパーク」がオープン100日前となった21日、「尼崎中央三丁目商店街」(同市)の一角にカウントダウンボードが設置され、記念セレモニーが行われた。関係者は「これで尼崎も阪神の地元」と喜んだ。同市は新球場の関係者エリア見学などが特典となる「阪神タイガースファーム活性化寄付金」を12月23日まで募集している。 【画像】「ゼロカーボンベースボールパーク」のイメージパース 「ゼロカーボンベースボールパーク」は敷地面積が約7・36ヘクタールで、施設内に建設中の阪神2軍野球場「日鉄鋼板SGLスタジアム尼崎」は約3600席あり、外野側にさらに800人収容可能。近くには室内練習場や選手寮兼クラブハウスなども造られる。 施設は、同市の公害の歴史を背景に、「ゼロカーボン」をコンセプトとしており、太陽光発電や蓄電池の導入や雨水、井戸水の活用、プラスチックカップの回収リサイクルなど、環境負荷軽減への取り組みを行う。 この日の記念式典は、「日本一早い優勝マジック点灯式」が行われる尼崎中央三丁目商店街の一角で行われ、同商店街振興組合の寺井利一理事長(63)が「ゼロカーボン」のイメージパースが描かれたボードに「1」「0」「0」のプレートを取り付けていった。今後、商店街メンバーが来年の開業日まで数字を減らしていく。 阪神の2軍拠点は尼崎市内にあった浜田球場(昭和54年完成)から、兵庫県西宮市の鳴尾浜球場(平成6年完成)に移った歴史もあり、寺井理事長は「これで尼崎も『阪神の地元』と胸を張って言える。愛するタイガースのため、商店街で一致団結してカウントダウンに取り組んでいきたい」と力を込めた。 出席した松本真・尼崎市長は公害の歴史にも触れ、「市民として『お帰り』という思い。これから市民にもファンにも愛される地域となれば」と期待を寄せた。
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