中日・松木平優太、新背番号「29」の先輩・山井大介コーチから”能面指令”「顔や態度に出るとその日の調子が相手に知られる」
中日・松木平優太投手(21)が18日、名古屋市の中日ビルで愛知県警中署の一日警察署長を務めた。来季から背番号が「29」となることが決まった右腕は同じ数字の先輩でもある山井大介投手コーチ(46)からマウンド上での感情を制御する”能面指令”を授かったことを明かした。 鈴木孝政、与田剛らタイトルホルダーが背負ってきた背番号29。来季から継承する松木平は「山井さんがつけていたイメージが強いです」と言った。2007年日本シリーズの完全リレー、13年には最多勝、最高勝率を獲得した山井コーチの姿が真っ先に浮かんだ。 1年目は選手同士、2年目以降はコーチと選手として指導を仰いだ。常々言われてきたことは、「謙虚に」「マウンドでは何事も態度に出すな」だ。「顔や態度に出ると、その日の調子が相手に知られる。どんな日でもポーカーフェースを貫けと言われました」。相手はマウンド上の所作で攻略の糸口を探る。自分の振るまいでヒントを与えるなというメッセージだった。 10月のフェニックス・リーグ中に井上監督から背番号変更の打診を受けた。1年間投げたことがない自分が変更していいのかと迷ったが、最後は「お願いします」と打診を受けることを決めた。「歴代の先輩にはタイトルを獲得した方々がたくさんいる。恥じない選手になりたい」。変更する際は山井コーチとも連絡をとったが、その際のやりとりを「『俺の番号やな』と言われて『違います。僕の番号です』と言いました」と明かした。
中日スポーツ