退職金で救急車を寄贈 80歳、過去2回の搬送への“ありがとう”
東京都杉並区の杉並消防署に、区内在住の小関征重さん(80)が最新式の救急車1台を寄贈した。 小関さんは過去に、急病で2回救急搬送された経験があり、普段から消防の活動に感謝していた。新型コロナウイルスの感染拡大を機に、退職金を充てて救急車を寄贈しようと決意したという。 11日の贈呈式では、杉並消防署の金枝俊宏署長が目録とレプリカキーを受け取り、小関さんには消防総監感謝状が贈られた。 小関さんは「一人でも多くの救える命を助けてほしい」と話した。金枝署長は「迅速な救急活動には、装備が必要不可欠で非常に心強い。地域の皆さんの大切な命を守るために役立てたい」と感謝した。【菅健吾】