マルタンスが最速。タイトル争う3名が続く……宮田莉朋8番手でスプリントレースを表彰台圏内からスタート|FIA F2アブダビ予選
FIA F2のシーズン最終戦となる第14戦アブダビの予選セッションではヴィクトー・マルタンス(ARTグランプリ)が最速タイムをマークした。 【リザルト】FIA F2アブダビ予選 F2の予選は30分間の計時方式。ピットレーン出口のシグナルがグリーンになると、各車が最初のアタックに向けて、舞台となるヤス・マリーナ・サーキットへと駆け出していった。直前に行なわれたF1のフリー走行1回目に参加していたアイザック・ハジャー(カンポス)やルーク・ブラウニング(ARTグランプリ)も、走行開始に間に合った。 多くのマシンが1回目のアタックを終えた時点では、マルタンスが1分36秒245で暫定トップ。ドライバーズランキング首位のガブリエル・ボルトレト(インヴィクタ)が0.2秒差で続いた。 続く計測でマルタンスは1分36秒191まで自身が記録したベストタイムを更新したが、ボルトレトが0.1秒上回りトップに立った。0.5ポイント差でボルトレトを追うランキング2番手のハジャーは、ファーストアタックで上手くタイムをまとめることができなかったが、2回目の計測では5番手までポジションを上げた。 セッション折り返しを前に各車は1度ピットへ入り、新品タイヤに交換してアタックを再開。マルタンスはここで1分35秒745をマークし再びトップへ。ボルトレトは1分35秒780と0.035秒届かなかった。 しかし残り4分という段階で、ラフェエル・ヴィラゴメス(VAR)がセクター1で止まってしまった。これでコース上にはレッドフラッグが提示され、セッション一時中断となった。 ただヴィラゴメスのマシンはすぐに回収され、セッション再開。ボルトレトは隊列の先頭で最終アタックを実施したが、最速タイムに0.1秒届かず……マルタンスもタイム更新とはならなかったが、既に計測していた最速タイムを上回るドライバーは現れず、首位の座をキープすることができた。これによりマルタンスが日曜日のフィーチャーレースをポールポジションからスタートすることとなった。 ボルトレトが2番手。3番手にランキング3番手のポール・アーロン(ハイテック)、4番手にハジャーとドライバーズタイトルを争うトップ3が並んだ。 なお、土曜日のスプリントレースは予選の上位10名がリバースグリッドとなるため、予選10番手のアマウリー・コルディール(ハイテック)がポールポジションからスタートする。宮田莉朋(ローディン)は予選を8番手で終えたため、このスプリントレースを3番手と表彰台圏内から迎えることとなった。
滑川 寛