リニア工事、岐阜県駅着々 道路や町並みにも変化、中津川市上空から撮影
2022年6月に着工したリニア中央新幹線の岐阜県駅(仮称)。中津川市の上空から見てみると、高さ約30メートルとされる駅舎の姿はまだはっきりしていなかったが、造成が進む中部総合車両基地につながる回送線とみられる3本の橋脚がそびえ立っていた。 JR東海によると、現在は駅舎部の高架橋工事を進めるほか、今年3月にホーム部分の土地の取得が完了、今年10月には駅中央部の高架橋工事にも着手している。駅周辺は市道などの付け替え工事が進み、道路の形状も大きく変化。6月に移転した坂本郵便局も確認でき、町並みに変化の兆しが見られた。地元・坂本区長会の梅本真人会長(69)は「完成に向け、地域のためのまちづくりを進めたい」と語った。 一方、沿線のトンネル工事では、瑞浪市内で井戸の水位が低下するなど影響が確認されている。JR東海は3月、静岡県内の工事に着手できないため、品川-名古屋間の2027年開業を断念、新たな見込み時期を「2034年以降」としている。 (富樫一平)
岐阜新聞社