松本幸四郎が主演舞台の会見でボケ発言 「ヒップホップを踊って娘が一番進化している」
歌舞伎俳優、松本幸四郎(51)と尾上松也(39)が29日、歌舞伎NEXT「朧(おぼろ)の森に棲む鬼」の上演される東京・新橋演舞場(30~12月26日)で、囲み取材と公開舞台げいこを行った。 【写真】ダークヒーローのダブルキャストを演じる尾上松也と松本幸四郎。報道陣から「悪い顔で」の注文に松也は応じるも、幸四郎はおちゃめにニヤニヤ 嘘と欲望にまみれたダークヒーローで国王になる主人公のライと、ライによって地位を剝奪される将軍サダミツを軸に展開する。幸四郎がライのとき松也はサダミツ、逆に松也がライのときは幸四郎がサダミツを演じるユニークなダブルキャストとなる。 17年前の2007年初演でライを演じた幸四郎は、前回からの進化を問われ「ちょうどその頃に生まれた娘が今、ヒップホップを踊って一番進化している」とボケて告白。松也から「いやいや、それは関係ないでしょ」と突っ込まれると「(舞台も)どっか進化している」とニヤリと笑い自信をのぞかせた。 ド迫力の立ち回りが見どころの一つ。幸四郎は「ふざけるなというぐらい多い。そのために体力づくりをしたら逆に体力が落ちちゃうくらい」と明かし、松也も「立ち回りを体に沁み込ませている」と緊張感あふれる表情に。 2人のやり取りに、共演の坂東彌十郎(68)が「自分も若かったらやりたくなるほど、2人はかっこいい。そのあと僕が舞台に出たところで、客席の皆さんにゆるんでもらえたら」とユーモラスにPRした。来年2月4~25日まで福岡・博多座でも上演される。