【映像】ロヒンギャ難民を無人島へ バングラデシュ政府が移送開始
コックスバザール、バングラデシュ、12月7日(AP)― ロヒンギャ難民や国際人権団体が強硬に反対する中、バングラデシュ政府は12月4日、同国南東部コックスバザールのキャンプに収容されている難民の第1陣を、ベンガル湾の無人島に移送した。 コックスバザール沖34キロのベンガル湾に浮くバシャンチャールは、20年前に海面に姿を現した中州のような場所で、毎年モンスーンの季節には水没するほど海抜が低い。 バングラデシュ政府はこの島に、1億1200万ドル(約116.5億円)かけて防潮堤や10万人収容可能な施設、病院、モスクを建設した。 第1陣はどういう基準で選ばれたのかは不明だが、1642人はキャンプで11台のバスに載せられて、チッタゴンからバングラデシュ海軍の船で島に運ばれた。 新型コロナウイルス感染予防のため、各人には乗船前にマスクが配られ、上陸後難民は一人ひとり体温を測られ、昼食として米と卵、鶏肉が与えられたという。 国連は、難民がバシャンチャール島に移住するか否かの決定は「自由であるべきだ」と主張しており、難民はもとより人権団体なども移送に反対している。 (日本語翻訳・編集 アフロ)