福島東逃げ切る ふたば未来9回満塁弾 春季高校野球福島県大会
▽2回戦 福島東6-4ふたば未来 福島東が粘るふたば未来を振り切った。福島東は四回一死満塁から鈴木の犠飛で先制した。その後も小刻みに加点し突き放した。先発鈴木は八回まで無失点で抑えた。ふたば未来は九回、高橋の満塁本塁打で意地を見せたが、反撃は及ばなかった。 ■3月の練習試合で大敗… 「投打で成長」福島東渡辺監督 福島東は相双支部予選優勝のふたば未来を振り切り、8強に進出。3月の練習試合で大差で敗れた相手に勝ち切り、渡辺一広監督は「投打で選手たちの成長を感じられた」とたたえた。 序盤は相手投手の力のある直球に苦しんだ。渡辺監督から「自分が得意な球を振るように」と指示を受けると、打線は安打を積み重ね小刻みに加点した。七回には阿部勇星が変化球を振り抜き、2試合連続となる本塁打。主戦鈴木颯人を援護する貴重な追加点になり、「変化球を狙っていた。挑戦者の気持ちで臨んだ」と胸を張った。 鈴木は九回を1人で投げ抜き、16三振を奪った。「腕を大きく振ることを意識した。打者を追い込んでから、磨いてきたフォークが決まった」と充実した表情を見せた。
渡辺監督は九回に満塁本塁打を許したことを反省点に挙げる。「改めて勝負の難しさを勉強させられた。この4失点を前向きに捉えたい」と次戦を見据えた。