京王電鉄が「沿線ウォーキング」を中止 年々高まる人気もマナーに問題
大分県九重町で開催されていた「九重飯田高原ナイトハイク」は、2009年に20年以上続いていたイベントの中止を決めた。当時の西日本新聞によると、一部の参加者が道路で横に並んで広がったり信号無視をしたりした結果、通りかかった車の運転者から苦情が出た。主催者は警察から交通整理員の増員を求められたが、対応ができないことから中止を決めたという。 「沿線ウォーキング」は、京王電鉄だけではなく多くの鉄道各社が開催しているイベントだ。「所沢からトトロの森、散策!」などの沿線ウォーキングイベントを開催している西武鉄道も、「沿道から苦情の声が寄せられることがある」と明かす。同社広報部は「出発前にマナー喚起を行い、ルートのポイントごとにスタッフを配置している。車道に広がらない、大きな声を出さないといった注意を行っている」として、参加者のマナーには大きな注意を払っていると話す。 これからのシーズンは秋晴れのもと、美しい紅葉の中を歩けるウォーキングにはうってつけの季節だが、思わず夢中になってマナーに関する苦情が寄せられてしまわないように注意が必要だ。 (中野宏一/THE EAST TIMES)