熊本市長、「都市高速道路」複数ルート案を来年にも公表する意向「熊本が発展していくために絶対に必要」
熊本県と熊本市が計画する市中心部と九州自動車道、熊本空港を結ぶ都市高速道路について、大西一史市長は読売新聞の取材に、来年をめどに大まかなルート案の公表を目指す考えを明らかにした。複数案を示した上で、市民へのアンケート調査などを行い、具体的なルート案を検討する。(有馬友則) 【地図】熊本県内の新たな高規格道路のイメージ
都市高速を巡っては、県と市が2021年6月に策定した広域道路交通計画で、「熊本都市圏北連絡道路」「熊本空港連絡道路」「熊本都市圏南連絡道路」の3本の高規格道路の整備を目指す構想を明記した。昨年11月には概略計画の策定に向けた有識者委員会が設置された。今年度中に環境影響評価を想定した基礎調査の実施を予定している。
大西市長は11日、読売新聞の単独インタビューに応じ、「都市高速道路は熊本が発展していくために絶対に必要。来年にかけて具体的なルートを市民に見える形にしたい」と述べた。基礎調査などが順調に進めば、25年中に大まかなルート案を示したいとした。
市によると、大まかな複数のルート案は概略計画の前提となり、有識者委員会の意見や県との協議を踏まえて策定する。公表後は、市民アンケートの結果を踏まえ、比較検討したうえで絞り込む。大西市長は昨年2月、任期中に都市高速のルートを固める都市計画決定の手続きに着手する考えを示していた。