焼肉のまち協議会を設立 国内外から集客目指す 一体となり地域豊かに【長野県飯田下伊那】
「飯田焼肉の日」の29日、長野県飯田下伊那地域の企業経営者ら8人が「日本一の焼き肉の街」を盛り上げる推進主体「南信州焼肉のまち協議会」を立ち上げた。知名度が高まってきた「飯田焼肉」のブランディングをさらに進め、国内外から訪れる観光客でにぎわう地域を目指す方針で、初年度は飯伊の全焼き肉店を紹介する動画を作る業者を募集する。 焼來肉ロックフェス、「飯田焼肉の日」の記念日登録とギネス記録申請など、それぞれに焼き肉文化の発信と地域振興に取り組んできた団体関係者や個人が「一体となって焼き肉文化を活用することで、明るい豊かな地域社会を実現しよう」と設立。焼き肉文化の継承と活性、支援、発信などを手掛ける。 初代会長には協議会の発起人で、インバウンド(訪日客)事業を手掛ける新会社「紡ぐ」代表の藤本直樹さん(40)=喬木村=、副会長にはマルマン取締役の中田泰雄さん(47)、片桐屋呉服店の本田貴久さん(32)が就いた。 90店ほどある焼き肉店の動画は来年4月から1年かけてウェブ上で公開するほか、ライブ配信も試みながら、地元と県内、国内外に魅力を発信する。 来年11月29日にはりんご並木を中心とした飯田市街地で歩行者天国イベント「焼肉天国」(仮称)を開催。出前焼肉や焼き肉関係のブースが通り沿いに並ぶほか、焼き肉店への導線となる「焼肉バル」も計画している。 飯田市中央通りの信州飯田焼肉研究所で開いた会見で、藤本会長は「焼き肉を単なる文化でなく、地域の力としてフル活用し、地域を活性化したい」と抱負を語り、事業計画を紹介。「結集した力のあるメンバーとともに、必ずやこの地域を明るく豊かにする」と宣言した。 「焼」の字と鉄板、焼き網をモチーフにしたシンボルマークは海外発信を意識してデザインしたもの。会見後には豚の肩ロースと黒モツ(黒ミノ)を報道関係者に振る舞った。