「白髪染め」と「白髪ぼかし」の違いは? おすすめ白髪ぼかしの手法2選
誰にでも訪れる髪のエイジング。中でも、この先、長い付き合いになっていく「グレーヘア=白髪」問題をポジティブにクリアする“白髪ぼかし”に、今、注目が集まっています。白髪ぼかしとはどんなものなのか!? その魅力を深掘りします。 【写真】「白髪ぼかし」おすすめケアアイテム
教えてくれたのは…… 小走祥菜さん
tricca代官山店 店長 小走祥菜さん 幅広い年齢層に支持される人気ヘアスタイリスト。高いカット技術とおしゃれセンス、そして豊富なカラーリング知識で、白髪に悩むお客様の髪を美しくデザイン。
話題の「白髪ぼかし」って何?
「白髪ぼかし」とは、一般的に白髪を生かしたカラーリング方法を指します。カラーバリエーションが豊富なファッションカラーを使い、色を楽しみながらさまざまなテクニックで“白髪をカモフラージュ”。言い換えれば、脱·白髪染め! というのが「白髪ぼかし」という言葉のルーツです。
「白髪染め」と「白髪ぼかし」どう違う?
1番の違いはカラー剤です。一般的に言う「白髪染め」のカラー剤は、白髪をしっかり染めるためにジアミン染料が濃いものを使用しているのが特徴的です。カラー剤にはすべて、トーンを落として暗くするための染料=アンダーカラーというものが入っているのですが、白髪染めにはファッションカラーのようなピンクやアッシュ、マットといったカラーバリエーションがなく、ブラウン系がほとんど。また、明るくするほど白髪が染まりにくくなるので、暗いトーンでしっかり染めることを希望する人は、白髪染めを選択されるケースが少なくありません。それが、白髪染め=暗い髪色という印象を与えてしまう要因です。 一方、「白髪ぼかし」にはファッションカラーを用います。先に述べたように、ファッションカラーはトーンも幅広く、高彩度&高明度の色出しが可能。ベースカラーのバリエーションも豊富なので、好きな髪色を楽しみながら白髪をカモフラージュできます。白髪そのものを染めて存在を消すのではなく、白髪と黒髪の間に中間色のハイライトを入れることで白髪の存在感をぼかしたり、白髪に対して染毛力が低いという性質を生かして、自然なコントラスト効果をもたらすといったカラーデザインにするのが主流です。