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強いぞ大関の貫禄だ 朝乃山が白星発進 呉羽地区住民ら歓喜

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北日本新聞

 大相撲7月場所が初日を迎えた19日、新大関として土俵に上がった朝乃山の地元、富山市呉羽地区では、大勢のファンが新型コロナウイルスの感染対策を取りながら集まり、「富山のスーパースター」に声援を送った。   午後5時半ごろ、貴船巻公民館には住民約20人が集まり、テレビ中継に見入った。立ち合いからしっかり踏み込んだ朝乃山が、左上手をつかんで難なく土俵の外へ送り出すと、「おー!」。マスク越しの歓声が上がった。  感染拡大を受け、春場所は無観客開催、夏場所は中止となった。今場所は観客が入場して開催されており、近くに住む酒井香代子さん(79)は「やっぱりファンの前で相撲を取る力士は生き生きして見える」と言う。4カ月ぶりの朝乃山の取組には「緊張感の中でも冷静で、大関の貫禄が漂っていた」と喜んだ。  朝乃山は感染拡大でぶつかり稽古ができなくなった春先から、筋力アップに励んできた。近くの会社員、佐狐真一さん(62)は、「一段とがっしりして、安定感が増した」と、体つきの変化を指摘。「場所前の出稽古ができず、難しい調整の中でも努力した成果だ」とたたえた。

 呉羽会館では、住民ら約30人が、朝乃山の似顔絵が描かれたバルーンアートなどを手に取組を見守った。勝利の瞬間は、拍手とともに大きな歓声が会場を包んだ。富山市山室荒屋、無職、恒川尚さん(73)は「危なげない取り口だった。このまま優勝争いに絡んでほしい」と期待した。2日目は実力者の遠藤との一番。近くに住む会社員、山田康雄さん(46)、由子さん(43)夫婦は「強敵だが、勢いそのままに勝って富山に元気を与えてほしい」と語った。  ■力士も観客も報道陣も検温 取材はリモートで  都内で新型コロナの感染が広がる中、観客を入れた大相撲7月場所。日本相撲協会は力士や観客だけでなく、報道陣に対しても検温やマスク着用の義務化に加え、力士への取材も初のリモートで行うなど感染予防策を徹底した。  午後3時半ごろに国技館の正門前を通ると、検温に並ぶ観客の長い列が目に入った。報道用の入り口でも非接触のサーモグラフィーで体温チェック。自分の番ではうまく計測できなかったのかやり直しとなり、スタッフから直接、検温器を額に当てられた。冷や汗が出たが発熱はなく、なんとか会場に入れた。

 館内では案内係や警備員がマスクを着けた上に透明のフェースガードを装着する徹底ぶり。観客もほとんどマスク姿で、「密」状態を避けるために4人座れる升席は1人のみ、2階の椅子席は隣の人と3席を空けて座っていた。  力士への取材も、これまでの支度部屋での対面は禁止に。オンライン会議アプリ「Zoom」を使ってリモートで行われ、勝手が違う方式に戸惑った様子の力士もいた。 (南貴大)

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