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台湾鉄道の魅力を写真家10人が切り取る 東京都内で二つの展示会

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毎日新聞

 台湾鉄道の魅力を写真や映像、珍しい切符などで紹介する二つの展示会が東京都内で開かれている。写真は台湾人の鉄道写真家10人が撮影した計85点で、美しい鉄道風景を通して、それぞれの視点からとらえた作品が並ぶ。【鈴木玲子】 【動画で解説】台湾はどのように新型コロナの封じ込めに成功したのか?  10人はドキュメンタリー映画監督やジャーナリスト、鉄道雑誌の編集長などで森林や鉱山、製糖工場を走った鉄道や、日本の新幹線技術が輸出された高速鉄道など鉄道の風景を切り取った。田園や山岳地帯のほか、街の市場の脇を通り抜ける電車など、写真を通して自然豊かな風景や人々の暮らしを伝えている。  台湾文化センター(港区虎ノ門1)で始まった「台湾鉄道写真展」と「心に残る 台湾の鉄道切符展」(8月31日まで)は、写真63点と共に、台湾で今も発行されている厚みのある硬券の切符やその印刷で使う活字の型、子宝に恵まれるよう願う縁起の良い駅名の切符、日本統治時代(1895~1945年)に刊行された台湾鉄道旅行案内書など、鉄道に関する貴重な資料約100点を展示した。  もう一つの会場である書店「誠品生活日本橋」(中央区日本橋室町3、コレド室町テラス2階)での「台湾鉄道写真展」(7月31日まで)には写真22点が並ぶ。  日本と台湾の鉄道のつながりは深く、硬券の切符製造には日本製の機械が今も使われており、日本統治時代に造られた旧鉄道修理工場が歴史的遺構として保存されている。また、5月にはNHKで台湾高速鉄道の建設プロジェクトを背景にした日台共同制作ドラマ「路~台湾エクスプレス」が放映された。  展示期間中、写真家たちが講演する予定だったが、新型コロナウイルスの感染拡大防止に伴う渡航制限により来日が困難なため、それぞれが撮影現場を訪れ、ビデオメッセージで鉄道の魅力を語る映像作品「迷・鉄道」(24分)を作製し、同センターのホームページで公開した。会場では、硬券切符の製造過程を追ったドキュメンタリー映像作品「印票伝芸(切符印刷の伝統芸)」(14分)も上映されている。2作品ともドキュメンタリー映画監督の黄威勝さんが手がけた。  写真展が開幕した10日に同センターの会場を訪れた台北駐日経済文化代表処の謝長廷代表は「オンラインでも台湾鉄道の魅力を楽しんでほしい」と呼びかけた。出展者の一人で都内在住のジャーナリスト、陳威臣さんは「台湾鉄道は日本だけでなく欧米の技術も取り入れ、東洋と西洋の技術が融合した独自の鉄道文化を創り出している。コロナが終息したらぜひ台湾に行って鉄道も見てほしい」と話した。

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