【全参加者を登録】8年目を迎えたクラシックカー・レース TBCC ウィズ・コロナ時代の屋外イベントのあり方とは
8年目のシーズン、第1戦目はコロナで延期開催
text & photo:Kouzou Ebizuka(海老塚 構造) 毎回、オートカーのイベント・レポートで取り上げてきた、クラシックカーのサーキット・イベント『東京ベイサイド・クラシック・カップ』(通称:TBCC)。首都圏からのアクセスも良い千葉県の袖ケ浦フォレスト・レースウェイを舞台に、8年目を迎えた。 【写真】第29回 東京ベイサイド・クラシック・カップ(TBCC)【現地レポート】 (27枚) 新シーズンの第1戦目となる今回、本来は6月4日開催される予定だったが、新型コロナウイルス感染症の拡大による影響で中止となった。その後、自治体などにより段階的な自粛の解除が行われ、200名未満レベルの屋外イベント開催も可能となったため、7月23日に延期開催されることとなった。
確たるガイドラインを設定 “3密”を避けたイベント運営
2020年は緊急事態宣言が発令された4月以降、屋内・外を問わず、クルマ関連のイベントは軒並み中止および延期となった。それは緊急事態宣言が解除された6月以降も変わらずだが、今回開催に漕ぎ着けたTBCCはある意味、ウィズ・コロナ時代のカー・イベントのあり方を示してくれたともいえるだろう。 TBCCでは運営・参加者の全てがクラブメンバーとして登録されており、全員の身元がはっきりしているという安心感がある。それはビジターや我われ取材者に対しても同様で、入場時に氏名・住所を記入。全ての参加者のマスク装着はもちろん、検温も実施されるなど、体調不調者を入場させない姿勢を、確たるガイドラインを設けて徹底している。
初参加者やマシンも登場 盛り上がるサーキット走行
前日から朝方にかけて激しい雨が降ったこともあり、当日のコースは午前中の早い時間こそウェット気味であったが、各カテゴリーの2回目の走行や決勝時には良好な路面状況で走ることができた。 TBCCのレース形式走行では1972年までに生産されたクラシックカー(とその継続生産車)を使用し、各ドライバーのタイムごとに分けられたクラスで競われる。そのクラスでは「速すぎる」ドライバーは次回より上位クラスでの出走となる。この仕組みにより、初心者からベテランまでが安全にレースを楽しむことにできるようになっている。 そしてスポーツ走行クラスは、将来のTBCC参戦を見据えたドライバーのために用意された走行枠となっており(こちらは年式による制限はない)、旧いクルマでのサーキット走行趣味への入門編としても最適といえるだろう。
AUTOCAR JAPAN