アパートの郵便受けに「NHK」と書かれたシールが貼られていたのですが、これは一体何ですか? これによって支払い義務が生じるのでしょうか?
アパートの郵便受けに「NHK」と書かれた見慣れないシールが貼られていて、不安を感じたことがある人もいるでしょう。本記事では、NHKと書かれたシールの正体を紹介するとともに、支払い義務が生じるかどうかについても解説します。NHKと受信契約を結ぶ必要があるのか分からない人もぜひ参考にしてください。
NHKと書かれたシールは「放送受信章」
「NHK」と書かれたシールは、「放送受信章」と呼ばれるものです。放送受信章は、かつて日本放送協会放送受信規約に基づき、住居の入り口など外部から見やすい場所に表示することが求められ、受信契約をした方に配布されていました。放送受信章は、NHKの契約収納活動において、受信契約の有無を確認するための目印として活用されていたのです。 ■放送受信章は2008年に廃止されている NHKによると、放送受信章は2008年10月に廃止されています。NHKの契約収納活動においては携帯端末の導入が進み、放送受信章を使わずに受信契約の有無を確認できるようになったためです。現在は、放送受信規約の一部が変更され、放送受信章が使用されることはありません。 ■シールの有無と支払い義務は関係がない 現在では、放送受信章の有無とNHKの受信契約や支払い義務は直接影響しないと考えられます。契約状況や支払い義務の確認は、最新の手続きや方法に基づいて行われています。
NHK撃退シールに関係なく訪問は行われる
なお、現在は「NHK撃退シール」というものが一部で出回っており、玄関先に貼るとNHK担当者の訪問を防げるといわれています。しかし、NHK撃退シールが貼ってあっても、NHKは契約や支払いを確認するために訪問を行います。 未契約や未納の状況にある世帯に対しては、契約の締結や未払い金の回収を目的とした訪問が続けられるため、シールが貼られていても訪問を行う可能性があるでしょう。NHKとの契約や支払いについては正規の手続きを進めることが重要です。
NHK受信料の支払い義務について
NHK受信料の支払い義務は、放送法第64条第1項に基づき、NHKの放送を受信できる設備がある場合に発生します。具体的には、テレビなどの受信機を設置している人は、NHKと受信契約を締結しなければならないとされているのです。また、日本放送協会放送受信規約によって受信料を支払わなければならないとも定められています。