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【MLB】波乱万丈!? 新型コロナ下の拡大プレーオフ

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週刊ベースボールONLINE

 MLBのプレーオフは公式戦のベストチームが勝つとは限らない。例えば昨年は100勝以上のチームがヤンキース、アストロズ、ツインズ、ドジャースと4つもあったが、世界一はナ・リーグ東地区2位で93勝のナショナルズだった。  今季はもっと波乱が起きそうだ。というのは拡大プレーオフで16球団(両リーグそれぞれ8球団)も出場でき、第1ラウンドは3試合と極めて短いシリーズで番狂わせが起きやすい。ア・リーグは現時点で第7、第8シードはゲリット・コールのいるヤンキースとシェーン・ビーバーのいるインディアンス。  いくら上位のシードのチームが本拠地で3試合すべてを戦うルールとはいえ、この2人の好投手相手に勝つのは容易ではない。そしてもう1試合負けたら終わりである。ちなみに公式戦は現地時間9月27日までで、プレーオフは29日に始まる。どのチームもなるべく上位のシードで公式戦を終えたいだろうが、第1ラウンドのことを考えるとエースは温存しておきたい。  その辺の首脳陣の判断がとても重要になりそうだ。球団数が8(4+4)に減り、地区シリーズとリーグ優勝決定シリーズはニュートラルな場所に移動して開催。現時点でア・リーグは南カリフォルニアのドジャー・ススタジアムとペトコ・パークを使い、ナ・リーグはテキサスのグローブライフ・フィールドとミニットメード・パークである。  新型コロナの集団感染を防ぐべくバブル(保護された守られた区域)の状態を作り、そこに隔離してプレーさせる。そのやり方について現在、MLBB機構と選手会がもめている。プロバスケットのNBAは、フロリダ州オーランドのバブルの中でプレーオフを実施しているが、選手も家族も7日間の隔離(ホテルに閉じ込め)をしてからバブルに入れた。  MLBも同じようにしたいのだが選手会は難色を示している。すでにこれまでも厳しいプロトコルの中で公式戦をプレーしてきたのでそれで十分ではないかと。とはいえ機構側は感染による延期は絶対に回避したい。もともと過密スケジュールのポストシーズンで、何試合もできなくなったら、テレビ局に多大な迷惑を掛ける。放送スケジュールが大きく狂い、最悪の場合キャンセルを招くかもしれない。  今季公式戦は無観客で60試合しかやれなかっただけに、機構は拡大プレーオフによるテレビ放映権料8億ドルは絶対に欲しい。10月の1カ月間不便はあっても完ぺきに隔離し、最後まで終えたいのである。ワールド・シリーズの会場はグローブライフ・フィールド。レンジャーズが11億ドルかけて完成させた新球場。ドームで室内気温は22度に保たれており快適だ。  ちなみにワールド・シリーズが一つの球場で行われるのは1944年、セントルイスのスポーツマンズ・パークを使うカージナルスとブラウンズが対戦したとき以来だ。両リーグの代表チームの公式戦での成績を比べ、成績の良い方が、まず2試合ホームチームとして戦い、次の3試合はアウエーに回る2-3-2のフォーマットである。地区シリーズも2-2-1、リーグ優勝決定シリーズも2-3-2の形をとる。  慣れない一つの球場でのシリーズがプレー内容や試合結果にどう影響するかも興味深いのである。 文=奥田秀樹 写真=Getty Images

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