地震で新幹線遅れ、富山駅着は深夜3時 「列車ホテル」使えず...不満の声にJR西「出来る限りの対応を実施」
「今回の事象を踏まえて、寄り添った対応をしたい」
その後、新幹線の改札は、11月27日3時40分ごろに完全にシャッターが閉められ、駅員が見回りに来ることはなかった。また、シャッターを閉めた後は、駅員らとの連絡を取ることもできなくなったという。 こうしたJRの対応について、「く」さんは、次のように述べた。 「列車ホテルや待合室はあくまでも善意であること、富山行きなので輸送は終了していることは承知していますが、2次交通は全て終了していること、冬の富山駅は吹き抜け構造で寒く凍死の危険もあることからも何かしらのネカフェやホテルやJR西日本グループホテルの案内、もしくは暖を取らせてもらう場所の提供をしていただきたかった」 JR東日本や東海に比べて、「同じJRとは思えない対応の差」があったと感じており、JR西日本についても、「関西や山陽エリアでは手厚い救済があることが多いようで不平等に感じました」と漏らした。そのうえで、「JRの規則や契約にとらわれず、緊急時という前提を考慮したうえで、点検という都合の上で3時に到着したのなら常識的な時間まで滞在を認めるなど柔軟かつ迅速な対応をしていただきたかったです」と訴えた。 新幹線乗客への対応について、JR西日本金沢支社の広報室は29日、取材に次のように答えた。 「地震の影響で列車が遅れ大変ご迷惑お掛けいたしました。弊社といたしましては、未明に運転再開した新幹線から降りられたお客様に非常食と水を提供し、またお帰りになるお客様のために、タクシー会社へ協力要請など当日出来る限りの対応を実施させていただきました。今回の事象を踏まえて、それぞれのお客様に対してご満足いただけるように、寄り添った対応を行ってまいりたいと考えています」 なお、当日の実際の対応については、当日の出勤者一人一人に確認しているところだという。 (J-CASTニュース編集部 野口博之)