ヒズボラ、レバノン国境でイスラエル軍と衝突 ハイファなど砲撃
By James Mackenzie, Maya Gebeily [エルサレム/ベイルート 9日 ロイター] - レバノンの親イラン武装組織ヒズボラは9日、国境沿いでイスラエル軍と衝突しこれを押し戻したと明らかにした。ヒズボラはこれに先立ち、南部国境地帯でイスラエル兵を標的に砲弾とロケット弾で攻撃していた。 イスラエル北部の各地では9日を通じてサイレンが鳴り響いた。イスラエル軍によると、港湾都市ハイファではレバノンから40発の砲撃があり一部を迎撃した。救急隊によると、国境近くのキリヤット・シュモナでは攻撃で2人が死亡、ハイファでは少なくとも6人が負傷した。 一方、イスラエルは国境付近の戦闘地域から離れた場所などを標的に空爆を開始した。 イスラエルのネタニヤフ首相は8日、イスラエル軍が空爆によりヒズボラの後継候補の2人を殺害したと発表していた。 イスラエル軍は8日、過去24時間のレバノン南部への空爆でヒズボラ戦闘員少なくとも50人を殺害したと表明。レバノン南部に陸軍師団を新たに派遣したことも明らかにした。 バイデン米大統領は9日、イスラエルのネタニヤフ首相と電話会談する。関係筋によると、イスラエルによるイランへの報復が主要議題になる見込みで、米政府としてはイスラエルの対応が適切かどうか意見を出したい考え。 イランは湾岸諸国に対し、自国の領空がイランに対して使用されるのを許せば容認できず、そうした動きがあればイランは対応すると伝えた。イラン政府高官が8日明らかにした。 ヒズボラのナンバー2、ナイム・カセム師は8日のテレビ演説で、停戦に向けた試みを支持すると表明した。停戦の前提条件としていたガザでの戦闘終結には言及しなかった。