節約のために、手取りが「月収28万の夫」に「小遣い制」を導入しようと考えていますが、「平均金額」はどのくらいでしょうか? また、夫のモチベーションが下がらないか心配です。
「物価は上がるけれど、給料はなかなか上がらない」と、家計の見直しをしているご家庭も多いのではないでしょうか? 節約方法の1つとして、これまで自由に使っていたお金を小遣い制にする方法があります。しかし、頑張って働いても自由になるお金が少なければ、仕事に対するモチベーションが下がってしまう心配もあるでしょう。 そこで今回は、小遣いの相場や節約の際のモチベーション維持の方法などについてご紹介します。 ▼会社員で「年収1000万円」以上の割合は? 大企業ほど高年収を目指せる?
小遣いの相場
各家庭で設定している小遣いの額は、収入や家族構成などによって異なるでしょう。 とはいえ、他人の家の懐事情は何かと気になるものです。株式会社新生銀行(現:株式会社SBI新生銀行)が行った「2021年サラリーマンのお小遣い調査」によると、男性会社員のひと月当たりの小遣いの平均は3万8710円、女性会社員は3万4398円でした。 なお、男性会社員の小遣いをライフステージ別にしたものが表1です。 表1
※株式会社新生銀行(現:株式会社SBI新生銀行)「2021年サラリーマンのお小遣い調査」を基に筆者作成 子どもの有無や共働き世帯かどうかは、小遣いに少なからず影響しているようです。
月収28万円で小遣いはいくらにするべきか
株式会社新生銀行(現:株式会社SBI新生銀行)の調査では、小遣いがアップした人とダウンした人の年収比較も行っています。やはり、小遣いがアップしているのは個人年収・世帯年収ともに、平均年収よりも高い家庭となっています。 では、月収28万円の場合、いくらくらい小遣いを使えるのでしょうか? 国税庁が行った令和3年(2021年)の「民間給与実態統計調査」によると、男性の手当を含めた平均給料額は、ひと月当たりおよそ38万3166円です。月収28万円は、平均よりも10万円ほど少ない額となります。 共働きなのか、子どもがいるのか、などといった状況によっても異なる可能性がありますが、前述の平均的な額である3万~4万円の小遣いを渡すと、家計のやりくりが厳しくなることも考えられそうです。